にじさんじ所属のバーチャルライバー、赤城ウェン。
直近で開催されたゲーム大会での優勝や、立て続けに発表されるグッズ展開など、表向きには順風満帆に見える活動の裏で、ネット上の掲示板では様々な意見が交わされています。特に「実力と運営の方針が見合っていないのではないか」や「先輩ライバーとの交流の在り方」に対する厳しい視線と、それを擁護する熱心なファン層との間で、評価が分かれている現状があります。
今回は、大会での立ち回りから垣間見えるファン心理と、数字を巡る議論の行方について深掘りします。
スプラ大会優勝の裏で囁かれる「実力評価」と「チームバランス」
先日開催されたスプラトゥーンの大会において、赤城ウェンは見事優勝チームの一員となりました。しかし、その結果に対して掲示板では「実力とランク設定が乖離しているのではないか」「強力な味方のサポートが大きかった」という指摘が上がっています。本来、初心者~中級者枠としてチームに組み込まれていたはずが、本番では予想以上の動きを見せたことで、「本来の実力よりも低い枠で参加していたのではないか」という疑念を持たれてしまったのです。特に、チームリーダーや味方の実力が突出していたため、「彼一人の成果ではない」とする評価が、一部の視聴者を中心に根強く残っています。
この批判の背景には、カジュアル大会特有の「チーム編成の難しさ」と「公平性を重視する傾向」があります。リスナーは大会において「適切な実力差での戦い」をエンタメとして求めているため、想定外の成長や連携の良さが「不公平」に見えてしまうのです。一方で、短期間での練習の成果や、チームの雰囲気作りに貢献した点を評価する声も少なくありません。しかし、「3番手という枠組みは適切ではなかった」という議論が続くことで、結果的に本人の努力よりも「バランスに影響を与えた存在」としての印象が注目されてしまうという複雑な状況が生まれています。
続くグッズ供給と「運営方針」に対するさまざまな声
掲示板で目立つのが、ハイペースで続くグッズ販売に対するファンの戸惑いや意見です。「毎月グッズが出ている」「季節の商品も網羅されている」といった指摘があり、中には「登録者数や人気に対して露出が多いのではないか」という運営方針への疑問の声もあります。渋谷の広告展開など、目立つ場所での露出が増えれば増えるほど、「なぜ彼が選ばれたのか?」という他ライバーを応援する層からの複雑な感情を招きやすくなっているのが現状です。
ここには、ファンの経済事情という現実的な問題と、「人気とグッズ数が比例する」という認識とのギャップがあります。通常、人気ライバーほどグッズが多くなるものですが、赤城ウェンの場合は「運営が注力している枠」としての印象が強いと捉えられがちです。ファンですら「供給が多くて追いつけない」と漏らす一方で、批判的な層はそれを「実力に見合わない優遇」と指摘する材料にしています。「推されている」という事実が、逆に「批判される要因」を強めてしまっている事例と言えるでしょう。
【ネット上の声】
- 去年スプラでS帯だったのに今回は3番手扱いだったことについて、実力設定への疑問の声も。
- グッズやイベント展開について、運営の動きが積極的すぎるという意見。本人の仕事ぶりは良いが、頻度が高い。
- スーパーチャットの額で優劣を語るファンもいるが、他ライバーは設定が異なる場合もあり単純比較はできない。
- 数字を持っている先輩がいると積極的に関わろうとする姿勢が、計算高いと感じられることも。
(掲示板・SNSより要約)
人気ライバーへの積極的な姿勢とコラボに関する議論
彼に向けられる指摘の中で特に議論になりやすいのが、人気ライバー(いわゆる「数字持ち」)に対する接近、積極的な交流姿勢への反応です。大会の代打枠やコラボ企画において、登録者数の多い先輩や話題の後輩と関わるたびに、「数字を意識しているのではないか」「便乗しているのではないか」といった厳しい見方が示されることがあります。特に、関係性がまだ浅い段階での距離の詰め方が、一部の視聴者には「距離感が近すぎる」「場の雰囲気に合っていない」と映ってしまっているようです。
この「便乗疑惑」は、VTuberファン層特有の「関係性の自然さ」を求める心理から来ています。リスナーは、自然発生的な親密な関係を好む傾向があり、そこに戦略的な上昇志向(に見える動き)が介入することを避けたがります。赤城ウェンの積極性は、本来ライバーとして必要なスキルですが、それが「戦略的」と解釈された瞬間、批判的な層にとっての指摘対象となります。「誰と関わるか」が、本人のパフォーマンス以上に注目されている難しい状況です。
スパチャ額は人気の証明か?加熱する「数字」を巡る議論
掲示板のコメントを分析すると、頻繁に「スーパーチャット(投げ銭)の総額」についての議論が行われています。擁護派は「ランキング上位だから人気がある」と主張し、批判派は「配信スタイルによる結果に過ぎない」「グッズの売上とは別」と反論します。本来、応援の形の一つに過ぎないスパチャが、ここでは「ライバーの価値を測る指標」として、互いの主張をぶつけ合う材料に変わっています。
この現象は、双方が「客観的な評価基準」を探していることの表れです。批判的な意見に反論したいファンにとって、目に見える「金額」は分かりやすい根拠になりますが、それは同時に「金額でしか評価していない」という指摘を招く側面もあります。先輩ライバーと比較して優劣を競う姿は、傍から見れば建設的ではありませんが、当事者たちにとっては「推しの正当性」を証明するための手段になってしまっているのです。
- 大会での立ち位置の議論:実力以上の結果を出したことで、称賛の一方で「ランク設定への疑問」「枠調整の課題」といった指摘が先行してしまった。
- 供給過多による反動:ファンも戸惑うほどのグッズ展開が、「実力に見合わない運営のプッシュ」という批判的な論調を補強している。
- 関係性への疑念:積極的なコラボ姿勢が、純粋な交流ではなく「数字を目的とした行動」としてネガティブに解釈されている。
- 数字重視の弊害:スパチャ額やランキングを巡るファン同士の比較競争が、コンテンツそのものの楽しさを阻害している。