2024年から続いていた「外部クリエイター(MIX師など)による権利侵害事件」。長らく心配の声が上がっていましたが、ついに2026年1月からの動画再公開が決定しました。
これまでの複雑な経緯と、その時々に出された公式声明を時系列順にわかりやすくまとめます。
外部MIX師による盗撮・無断送信の告発
事の発端は2024年9月1日、ある外部インフルエンサーの配信でした。そこで、にじさんじに楽曲提供などを行っていた外部音楽家(MIX師)が、ライバーを盗撮していたなどの疑惑が告発されました。
これを受け、運営は直ちに事実調査を行い、以下の声明を発表しました。
【2024年9月1日の声明要約】
- 事件の概要:外部音楽家がライバーの容姿を密かに撮影(盗撮)し、誹謗中傷文言と共に第三者に送信した。また、身体への不法な有形力の行使(暴行)の疑いもある。
- 運営の対応:対象者との契約解除、および刑事事件化を視野に入れた法的対応を開始する。
- 初期の措置:被害者の詮索を防ぐため、対象者が関与したコンテンツを一時的に非公開・削除とする。
この時点で、運営は「ライバーや社員の関与」を明確に否定し、ネット上のデマに対しても警告を行いました。
「被害者は誰?」という詮索と二次被害
事件発覚直後、SNS上では「動画が消えたライバー=被害者」という決めつけや、犯人探しが過熱しました。これに対し、運営は「被害者の特定につながる行為」自体が二次被害であるとして、強い言葉で注意喚起を行いました。
【2024年9月2日〜5日の声明要約】
- 非公開の理由:動画に罪はないが、クレジット情報から被害者を特定・詮索されることを防ぐため。
- 事実の新判明:調査の結果、被害者は一人ではなく複数名存在することが判明した。
- 警告:SNSやDiscord等で被害者を推測・断定する投稿は「二次的な加害意図」とみなし、開示請求等の法的措置を行う。
運営はこの段階で、単なる噂話ではなく「法的措置」という言葉を使って、ライバーを守る姿勢を鮮明にしました。
2026年1月6日より順次復活へ
事件から1年以上が経過し、法的な手続きが進んだことで、ついに嬉しいニュースが届きました。「作品自体に罪はない」という方針のもと、以下の決定がなされました。
【最新の声明要約】
- 再公開の日程:2026年1月6日以降、順次YouTubeチャンネルにて再公開する。
- 法的対応の成果:対象者への対応に加え、ネット上で二次被害を助長した投稿者に対しても、すでに発信者情報の開示が認められた案件が複数ある。
- 注意点:再公開に伴う編集により、過去のチャット欄が消えている場合がある。
誹謗中傷をした人物への特定(開示請求)が成功しているという報告もあり、着実に解決に向かっていることがわかります。
再公開動画の仕様と「リスト公開」禁止について
再公開される動画は、問題となった外部音楽家のクレジットを削除するなど、適切な処理が施されています。その影響で、システム上、過去のチャット(コメント)が表示されなくなっている動画があります。これは仕様ですので、不具合ではありません。
また、最も重要な点として、公式は改めて以下のことをお願いしています。
- 「非公開になった動画一覧」などをSNSで公開・拡散しないこと
- 被害者を詮索したり、断定するような投稿をしないこと
これらは「二次被害」に直結するため、運営は監視を続けています。ルールを守ってコンテンツを楽しみましょう。
まとめ
- 事件は「外部MIX師の権利侵害」から始まり、法的措置が進んでいます。
- 2026年1月6日から、非公開だった動画が順次戻ってきます。
運営さんが時間をかけて調査し、環境を整えてくれたおかげで、ようやく作品が私たちの元へ帰ってきます。過去の経緯を正しく理解し、ライバーさんたちが安心して活動できる応援を続けていきましょう。