【真澄せんの】BMCタロットカードの「報酬未払い」騒動とは?クリエイター軽視と批判【ストグラ】

 

SNSや掲示板に書き込まれたコメントを分析し、なぜ最近話題になっているのかを検証しました。

ストリーマー専用RPサーバー(ストグラ)内で使用されたアイテムおよび、それをグッズ化した商品のイラスト制作を巡り、「対価が支払われていない」「著作権の扱いが不透明である」という指摘が相次いでいます。

当事者間の関係性に依存した「やりがい搾取」の疑いについて、事実関係と批判の背景を整理します。

 

【経緯・タイムライン】

  • タロットカード報酬未払い疑惑の浮上:シーズン1期間中、ゲーム内で使用するタロットカード(数十枚規模)のイラスト制作を、親交のあるイラストレーター(配信者)へ依頼しましたが、その納期が「1週間程度」という極めて短期間であったことや、無償での依頼だったことが後に明らかになります。その後、該当イラストを使用した「タロットカード」がリアルイベントに合わせて商品化され、実際に金銭が発生する形で販売されました。しかし、制作を担当したクリエイターに対し、商用利用分の適正な報酬が支払われていない疑惑が浮上し、配信内での発言も相まって批判が殺到する事態となっています。

 

現在、議論の焦点となっている主なトピック

膨大な作業量に対する「無償依頼」と商用化への疑問

今回の騒動で最も批判を集めている点は、数十枚に及ぶハイクオリティなイラスト制作を、対価なしで依頼・使用しているという事実です。掲示板の分析によると、依頼時は「ゲーム内で使用する」という名目でしたが、制作期間が1週間程度と極めて短く設定されていた上に、後にリアルマネーが動くグッズとして販売されています。通常、商用利用を伴う場合は別途契約やロイヤリティが発生するのが通例ですが、これらが「友達だから」「相手が良いと言ったから」という理由で曖昧に処理され、結果的にタダ働き同然の扱いになっている点が問題視されています。

これに対しコミュニティでは、クリエイターへの敬意とコンプライアンス意識の欠如を指摘する声が支配的です。たとえ制作者本人が「好きでやったことだから」と遠慮がちに発言していたとしても、依頼者側がその善意に甘え、収益が発生する事業で対価を支払わないのは「やりがい搾取」の構造そのものであると厳しく批判されています。特に、自身はグッズ販売で利益を得ている一方で、最も労力を割いた協力者に還元しない姿勢が、ファン心理を大きく損ねる要因となっています。

 

著作権表記の曖昧さと権利関係の不透明さ

また、商品化されたタロットカードにおける著作権(コピーライト)の扱いについても懸念の声が上がっています。商品の表記には、実際に絵を描いたイラストレーター個人の名前ではなく、企画元やグループ名が記載されているとの情報があり、著作権の譲渡契約が正式に結ばれているのか疑問視されています。本来、イラストの著作権は制作者に帰属するため、無償で譲渡を受けること自体が異例であり、もし口約束だけで権利関係を処理しているのであれば、クリエイターを軽視した極めて危険な進行であると言わざるを得ません。

第三者視点からは、この権利関係の甘さが「プロとして活動する配信者にあるまじき失態」として捉えられています。ファンアートの延長線上でビジネスを行おうとした結果、法的な権利や対価の分配がおざなりになり、結果として協力者をリスクに晒しているように見えるためです。親しき仲にも礼儀ありという基本的な道徳観だけでなく、金銭が絡むプロジェクトにおける管理能力の欠如が、信用失墜を招いていると分析されています。

 

まとめ

一連の議論を整理すると、掲示板等では主に以下の点が批判の核心となっているようです。

  1. 1週間程度という短納期かつ大量のイラスト制作に対し、対価を支払わず善意に依存した依頼体質。
  2. ゲーム内利用の枠を超え、商用グッズ化されたにもかかわらず利益還元が不透明な点。
  3. 著作権管理や契約意識が希薄であり、クリエイターの権利を守る姿勢が見られないこと。