SNSや掲示板に書き込まれたコメントを分析し、なぜ最近話題になっているのかを検証しました。
現在、VTuberグループ「にじさんじ」所属の葛葉が主催する「ストリートファイター6」の大会イベント「KZHCUP RUMBLE in STREET FIGHTER 6」に対し、その運営体制や参加ライバーへの扱いがあまりに不公平であるとして批判が殺到しています。長期間の練習期間を経て決勝に進出したライバーよりも、主催者やゲストのストリーマーが優遇されているように見える構成や、他ライバーのファンを排除するかのような特殊なグッズ持ち込み規定が発覚し、箱推し(グループ全体のファン)層を中心に運営への不信感が爆発している状況です。
【経緯・タイムライン】
- 箱内大会の開催と練習期間:まず、葛葉主催による「ストリートファイター6」の箱内大会が開催され、多くのライバーが予選通過を目指して長期間にわたる練習配信を行いました。
- オフラインイベント詳細発表:予選終了後、勝ち抜いたチームによる決勝戦と、葛葉および外部ストリーマーらが参加するエキシビションマッチを行うオフラインイベントの詳細が発表されます。
- グッズ販売の偏りが発覚:しかし、特設サイトで公開された販売グッズやコラボPC等のラインナップが「葛葉単体のもの」に集中しており、決勝進出チームのグッズが用意されていないことが判明し、困惑が広がりました。
- 持ち込み禁止ルールの矛盾:さらに、会場への持ち込み禁止事項に「30cm以上の大きさの公式グッズを除く応援グッズの使用」という文言が含まれていることが発覚。
- プロモーション映像への批判:加えて、大会直前に公開されたプロモーション映像(PV)等の事前情報が、決勝進出者よりもエキシビション組(ストリーマー等)をメインに扱っていることが露呈し、「大会の本質はどこにあるのか」という議論が加速しました。
現在、議論の焦点となっている主なトピック
【「30cm規定」とグッズ販売における論理的矛盾】
今回の炎上で最も具体的な批判対象となっているのが、公式サイトに記載された持ち込み禁止ルールの矛盾です。注意事項には「メッセージボード、横断幕、ライブグッズ以外の鳴り物、視界を遮るような被り物、30cm以上の大きさの公式グッズを除く応援グッズの使用」を禁止する旨が記されています。しかし、肝心の会場物販で用意されている「公式の応援グッズ(うちわ等)」は主催者である葛葉のデザインのものしか存在しません。
これにより、「決勝に進出した他のライバーを応援したくても、30cm以上のサイズで応援する手段が公式に存在せず、自作で持ち込もうにも30cm以上は禁止される」という、いわゆる「詰み」の状況が生まれています。他ライバーのファンからは「推しが主役のはずの決勝戦で、なぜ主催者のグッズしか振れないのか」「実質的に葛葉以外の応援を排除している」といった悲痛な声が上がっており、配慮不足というレベルを超えた構造的な欠陥が指摘されています。
この事象に対し、コミュニティ内では「箱内イベントとしての公平性が完全に欠如している」との見方が強まっています。通常、グループ全体のイベントであれば各参加者のグッズを用意するか、あるいは持ち込みルールを緩和してファンの応援活動を尊重するのが通例です。しかし今回は、まるで「葛葉の個人イベントのついでに大会決勝を行う」かのような仕様になっており、それが他ライバーのファンに対し「自分たちは客として歓迎されていないのではないか」という疎外感を与えています。また、高額なドリンク(紙コップで600円等)や特典のないフードメニューへの不満も重なり、運営側の「集金優先・ファン軽視」の姿勢が透けて見えるとして、強い反発を招いています。
【PV格差に見る、決勝進出者の「前座」扱い疑惑】
もう一つの大きな批判点は、大会のプロモーションにおいて、予選を勝ち上がったライバーたちが軽視されているのではないかという疑念です。具体的には、イベント直前に公開された事前映像や告知において、エキシビションマッチに出場する葛葉や外部ストリーマーの映像が豪華に作り込まれている一方で、本来の大会の勝者を決めるはずの「決勝進出チーム」に関する映像や言及が極端に少ないという指摘がなされています。
掲示板やSNS等では、「決勝進出者の映像がほぼない」「ストリーマーの前座扱い」といったコメントが多数確認されました。長期間、他の配信活動を犠牲にしてまでスト6の練習に打ち込み、ドラマを生み出して勝ち上がってきたライバーたちの努力が、結局は主催者とゲストが遊ぶための「前座」として消費されているように映り、これが「箱大会」を名乗ることへの倫理的な拒否感に繋がっています。
第三者的な視点からは、このプロモーション手法が「VTuberファンの心理」を完全に見誤っていると指摘されています。ファンが見たいのは、努力を重ねた推しが晴れ舞台で輝く姿であり、主催者がゲストと楽しむ姿はその後の「余興」であるべきです。しかし、運営側がエキシビション(=葛葉の出番)をメインコンテンツとして扱っている節があるため、「それなら最初から個人イベントとしてやってくれ」「他のライバーを巻き込んで拘束しないでほしい」という厳しい意見が噴出しています。
【「箱企画」の名を借りた私物化と搾取構造への懸念】
さらに議論を深めているのが、このイベントが「にじさんじ」という箱(グループ)の名前やリソースを使いながら、利益や注目が主催者個人に一方的に還流する構造になっている点です。
掲示板等では、今回のイベントが実質的に「葛葉のコラボPCやグッズを販促するための場」になっており、他の参加ライバーはそのための「集客装置(アクセサリ)」として利用されているのではないか、という辛辣な分析がなされています。参加ライバーには長期間の練習による負担(通称:練ハラ)や、勝敗に絡むプレッシャーがかかる一方で、グッズ収益やプロモーションの恩恵が主催者に偏りすぎている現状は、組織としての健全性を欠いているように見えます。
これに対し、ネット上では運営側の公平性を問う声も上がっています。本来であれば各タレントを等しくサポートすべき運営が、数字を持っている特定のタレントの意向を優先しすぎているのではないか、結果として他のタレントやそのファンへの配慮が不足しているのではないかという懸念です。こうした状況が重なれば、将来的な企画において参加へのハードルが上がってしまうことや、ファンコミュニティ内での温度差が広がるリスクも考えられます。今回の件は、グループ全体を盛り上げるイベントの在り方について、改めて考えさせられる契機となっているようです。
まとめ
一連の議論を整理すると、掲示板等では主に以下の点が批判の核心となっているようです。
- 「30cm以上の公式グッズ以外禁止」という規定に対し、主催者以外の公式グッズを用意しないという論理的矛盾と排他性。
- 事前映像でのストリーマー偏重など、予選を勝ち抜いたライバーを「前座」として扱うプロモーションへの義憤。
- 「箱大会」でありながら、利益や注目が主催者個人にのみ集中するイベント構造への不信感。
しかしながら、イベント本番まではまだ時間が残されています。現在ネット上で多くの意見が交わされていることを受け、運営側が対応を見直す可能性もゼロではありません。本番までの期間で、主役であるはずの決勝進出チームにスポットを当てた映像が新たに公開される可能性は十分に考えられますし、混乱を招いている応援ルールについても、持ち込み規定の緩和や、当日会場での追加グッズ販売といった救済措置が取られることも期待できます。多くのファンが望んでいるのは、努力したライバー全員が公平に称えられる舞台です。今後の公式発表に注目が集まります。