SNSや掲示板に書き込まれたコメントを分析し、なぜ最近話題になっているのかを検証しました。
2026年10月にKアリーナ横浜で開催される葛葉さんのワンマンライブ『Bloody Alexandrite』ですが、そのゲスト起用と演出内容が、一部ファンの間で波紋を呼んでいます。特に、後輩ライバーによる既存バンド「2時だとか」のメンバーを楽器隊として招集し、ボーカルのみを除外するような構成が「乗っ取り」ではないかと指摘され、本人の発言も相まって議論が過熱している状況です。
【経緯・タイムライン】
- ライブ情報の発表:ライブ『Kuzuha One-Man Live “Bloody Alexandrite”』の開催が発表され、ゲストに剣持刀也、不破湊、イブラヒム、ローレン・イロアスの4名が名を連ねる。
- 「楽器隊」としての参加判明:ゲストのうち不破、イブラヒム、ローレンの3名が、ライブ内で「楽器隊」として演奏に参加することが明らかになる。
- 既存バンドとの重複が指摘される:この3名は、渡会雲雀をボーカルとするバンド「2時だとか」の楽器担当メンバーであり、2025年にシングル『狂騒RIOT』をリリースするなど正式に活動しているユニットであることが指摘される。
- 本人の発言による波紋:葛葉が配信内で、今回の起用に際し「本来のボーカルである後輩(渡会雲雀)に許可を取った」旨を発言する。
- 批判の噴出:この発言と演出意図に対し、既存バンドへのリスペクト欠如や、先輩という立場を利用した「乗っ取り」であるとの批判がSNSや掲示板で相次ぐ。
現在、議論の焦点となっている主なトピック
バンド「2時だとか」の構造流用と「ボーカル抜き」起用への批判
議論の最大の焦点は、ゲストとして招かれた不破湊、イブラヒム、ローレン・イロアスの3名が、渡会雲雀と共に活動するバンド「2時だとか」のメンバーである点です。同バンドは2025年9月に1st Single『狂騒RIOT』をリリースするなど本格的な活動を行っていますが、今回のライブではボーカルの渡会雲雀のみを除外し、楽器担当の3名を「楽器隊」として起用する構成となっています。葛葉がその中心で歌唱することにより、既存のバンド編成をそのまま利用しつつ、ボーカルのポジションだけを自分が代わるという「成り代わり」の構図が生まれてしまっています。単なるゲスト共演ではなく、既存ユニットの文脈を切り崩して利用するような演出に対し、違和感を覚えたファンの声が多く上がっています。
この演出は、「2時だとか」の活動を応援してきたファンにとって、非常に受け入れがたいものとして映っています。単なるゲスト共演であれば歓迎されたかもしれませんが、積み上げられてきたバンドの文脈を切り崩し、都合よく利用しているように見えるため、「既存の関係性を踏みにじる行為」として強い嫌悪感を抱く視聴者が少なくありません。また、純粋に楽器演奏が必要であれば他の選択肢もあったはずであり、あえてこのメンバーを選出したことに「ボーカルポジションへの執着」を感じ取る声も見られ、他者のコンテンツへの敬意が欠けているのではないかと問題視されています。
「許可取り」発言と先輩後輩のパワーバランス
葛葉が配信において、今回の編成について「本来のボーカルである後輩(渡会雲雀)に許可を取った」と説明したことも、批判を加速させる要因となりました。この発言は、本人自身も「既存バンドからメンバーを借りる」「ボーカルを差し置く」という行為が配慮を要する事案であると認識していた証左として受け止められています。また、にじさんじ内における先輩と後輩という明確な上下関係が存在する中で、「許可を求めた」という形式をとったとしても、後輩の立場から大先輩の提案を拒否することは実質的に困難であるという構造的な問題も指摘されています。
この「許可取り」のエピソードは、配慮のアピールとして機能するどころか、逆に「権力勾配を利用した既成事実化」という印象を強めてしまっています。ファンからは「本当に配慮があるなら、そもそもそのような提案をしないはずだ」「後輩に心理的な負担や責任を負わせるような発言だ」といった厳しい見方が示されています。わざわざ許可を取らなければならない後ろめたさが本人にあるにもかかわらず実行に移したことに対し、自己中心的な願望を優先させたと解釈され、多くのファンの失望を招く結果となっています。
「ワンマンライブ」におけるゲスト依存と名称への違和感
Kアリーナ横浜という大規模会場での公演でありながら、剣持刀也をはじめとする集客力のある人気ライバーを多数ゲストに呼び、彼らに楽器演奏等の負担の大きい役割を担わせている点についても疑問の声が上がっています。本来「ワンマンライブ」とは単独のアーティストが主体となる公演を指しますが、今回はゲストへの依存度が高く、実質的な合同イベントやフェスに近い内容になっているとの指摘があります。過去のイベント傾向とも合わせ、単独での集客やステージ構成に対する運営側の自信のなさや、数字を作るために他ライバーを利用しているのではないかという批判的な分析がなされています。
こうした状況に対し、純粋に葛葉一人のパフォーマンスを見たいと願うファン層からも複雑な心境が吐露されています。また、ゲストとして呼ばれるライバーのファンからも、「推しがバックバンドのような扱いを受けるのは納得がいかない」「出演時間が短いにもかかわらず、楽器練習などの負担を強いられるのは不公平だ」といった不満が漏れています。本来であれば祝福されるべきライブ開催が、「ワンマン」という看板と実態の乖離や、ゲストの扱われ方への懸念によって素直に喜べない空気を生み出してしまっており、運営方針に対する根強い不信感が浮き彫りになっています。
まとめ
一連の議論を整理すると、掲示板等では主に以下の点が批判の核心となっているようです。
- 1st Single『狂騒RIOT』などで活動するバンド「2時だとか」からボーカルのみを排除し、構成を流用したことによる「乗っ取り」疑惑。
- 「後輩への許可取り」というプロセスが、逆に権力勾配を利用した強引な行為と捉えられた点。
- 「ワンマンライブ」における過度なゲスト依存と、出演者へのリスペクト不足への懸念。
今回の騒動は、単なるライブ演出の是非にとどまらず、ライバー同士の関係性や既存の活動コミュニティに対する「敬意」が、ファンにとっていかに重要で繊細な問題であるかを浮き彫りにしました。エンターテインメントとしての面白さを追求する一方で、積み上げられてきた文脈への配慮を欠いた企画は、ファンの信頼を損なうリスクがあるという事例として、今後も議論が続く可能性があります。