【ホロライブ】ガイドラインの変更で切り抜きが許可制になった?禁止になった?ルールや登録方法について解説

 

2022年6月、Vtuberグループの『ホロライブ』が二次創作ガイドラインを改訂しました。

一般視聴者としてはあまり関係なさそうですが、「切り抜き動画」に関する部分は気になる人も多いのではないでしょうか?

 

というわけで今回は、ホロライブのガイドライン改訂により切り抜き動画はどうなってしまうのか?を解説していきます。

(公式ガイドライン:https://www.hololive.tv/terms)

 

切り抜き動画は禁止されていない

二次創作に該当し、全般ガイドラインを遵守しているものであれば、皆様の創作活動について、当社より権利行使をすることはございません。

まず、ホロライブは切り抜き動画を禁止してはいません。

ガイドラインには、ルールさえ守っていればOKだよ!という内容のことが書かれています。

 

 

基本的な切り抜きルールについて

所属タレントの心情にご配慮いただき、タレントが不快と感じる創作活動はお控えください

では、どういうことを守れば良いのか?というと、大前提としてあるルールは上記のような内容です。

悪意のある切り抜きはもちろんダメですし、「ちょっとエッチなシーンをまとめてみた~」なんていう切り抜き動画もセクハラの部類に入るのでダメです。

再生回数を稼ぐ目的ではなく、応援しているVtuberの良さを広める動画を作っていれば問題ないでしょう。

最近はタイトルやサムネで釣って、間違った情報が広まるパターンも多いので注意が必要です。

 

 

切り抜き動画の制作・投稿にあたっては、全般ガイドラインの「お願い」に加えて、下記の事項についても併せて遵守いただくようお願いいたします。

・切り抜き動画概要欄の冒頭に、下記の情報を明記してください。
・切り抜き動画の元となった動画(以下「元動画」とします)のURL
・元動画のタイトル

事務的な切り抜きルールは上記の通りです。

 

切り抜きをするときは元となった動画についてを概要欄に記載する必要があります。

これは切り抜きを見た人が本家の動画に流れていく動線を作るためです。

切り抜きだけを見て本家の動画を見てもらえないという状況は、ホロライブ側にとっては切り抜きを許可しているメリットが薄いです。

しっかりと本家の動画も見てもらえるようにしましょう。

 

 

・元動画の配信が終了しアーカイブが公開されるより前の切り抜き動画投稿はご遠慮ください。

元動画の配信が終わる前に切り抜き動画をアップしてしまうと、「本家」と「切り抜き動画」の関係が逆転してしまい、本家の動画がパクり動画となってしまいます。

こうなってしまうと切り抜き動画側が「本家」の動画を著作権侵害で削除できたりする権利が生まれてしまうなど、かなりヤバイことになるので注意しましょう。

 

過去には本家チャンネルがBANされる事件も起こっており、下手したら損害賠償レベルの大問題にも発展する可能性があります。

他のVtuber事務所では、本家配信終了から24時間経過してからでないと切り抜き動画をアップしてはダメというルールを設けているところもあります。

とにかく、この『元動画の配信が終了しアーカイブが公開されるより前の切り抜き動画投稿はご遠慮ください。』は意地でも守りましょう!

 

 

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切り抜きが禁止されている動画

ガイドラインには、実質的には2つの動画が切り抜き禁止されています。

 

切り抜き動画内に、当社が著作権その他権利を保有しないコンテンツが含まれる場合は、当該コンテンツ権利者の利用規約等の定めを遵守してください。なお、当社から第三者の利用規約等の解釈について個別に回答することはございませんので、予めご了承ください。

1つ目は上記の項目です。

難しい言葉で書かれていますが、実際の具体的事例で解説します。

あまり知られていない?かもしれませんが、ゲームの「桃太郎電鉄(通称:桃鉄)」は切り抜きが禁止です。

これは、桃鉄を制作しているゲーム会社がゲーム配信の許可は出しているけど、そのゲーム配信を切り抜き動画としてアップするのは許可していないから、というのが理由です。

 

このように、ゲーム配信をする本人には許可しているけど、そのゲーム配信を切り抜く人には許可でしてないでしょ?というパターンがよくあります。

最近だとパワプロも切り抜きが禁止だったりします。

ちょっと複雑に思うかもしれませんが、切り抜きをする人もゲームの公式ガイドラインを見て、切り抜き出来るかどうかを判断する必要があるということです。

 

学校で友達から消しゴムを借りるという場面で例えると・・・

BさんがAさんから消しゴムを借りて使っていました。そこにCさんが来てBさんに「その消しゴムを貸して」と言いました。それに対してBさんは「Aさんの消しゴムだから、Aさんに使っていいか確認してきて」と言いました。

こういうことです。

 

 

メンバーシップ限定動画やチケット制ライブ動画その他の有料コンテンツについては、当該有料コンテンツにおいて特別に許可がなされていない限り、著作権切り抜きガイドライン及び全般ガイドラインいずれの適用もないため、禁止とさせていただきます。

もちろん、有料動画を切り抜いてはいけません。

 

 

収益化はOKなの?

切り抜き動画は、上記「お願い」を遵守いただけることに加えて、投稿プラットフォームの利用規約、元動画に含まれる第三者コンテンツ権利者の利用規約等その他関係する規約に抵触しないことを前提に、YouTube、ニコニコ動画その他の動画共有サイトが提供するパートナープログラムやクリエイタープログラム等を活用した広告収益を含むいわゆる収益化機能をご利用頂いて差し支えありません。

ガイドラインのルールさえしっかり守っていれば収益化もOKです!

 

登録制になった?

切り抜き動画を制作される皆様は、当社に対し、下記のフォームからご自身の切り抜き動画チャンネルを登録するようお願いいたします。
登録をしていただくことにより、当社から、切り抜きガイドラインに関連するお知らせの受信が可能となります。
一例として、当社が投稿された切り抜き動画に対し削除手続きをする前に、登録いただいた連絡先に削除依頼をご連絡することとなり、各種プラットフォームによるペナルティを回避することが可能になります。

※切り抜き動画の内容その他事情により、ご登録いただいたとしても削除手続きが相当である場合がございます。
※削除依頼のご連絡後7日間以内に削除頂けないときは、削除手続きをすることがございます。
※切り抜き動画の内容その他事情により、登録を抹消する場合がございます。

ガイドラインの最後には【当社への登録制度について】という項目が追加されています。

言い方としては強制ではないものの、切り抜きをやるのであれば登録しておくべきでしょう。

 

登録をしておけば、権利的に危ない動画をアップしてしまった場合(先程説明したゲーム関連の切り抜きなど)などに、一発で動画が削除されたりBANされるのではなくホロライブから警告をしてもらうことができます。

今までだったらダメな動画は即削除だったりBANされていたものが、「その動画危ないから自分で削除しておいてね~」と教えてもらうことができるというわけです。

 

健全な切り抜きをやっていくのであれば登録をするべきです。メリットしかないです。

 

 

まとめ

今回のガイドラインを簡単にまとめると、ルールさえ守っていれば収益化もOKだし、登録すれば安全に切り抜き動画を運営できるということです。

かなり切り抜き師側に優しいガイドラインになっていると思います。