押してもバレない?YouTubeの「低評価ボタン」の謎を解き明かす

 

YouTubeのコメント欄に必ずある「低評価ボタン」。

高評価(グッドボタン)の数は表示されるのに、低評価の数は表示されません。

 

「これって、押す意味あるの?」と、誰もが一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。

今回は、その低評価ボタンが持つ意味と役割について解説します。

 

 

低評価ボタンを押すとどうなる?

結論から言うと、低評価ボタンには「不適切なコメントを目立たなくする」という重要な効果があります。

低評価が多く押されたコメントは、コメント欄の並び替え機能で「評価順」を選択した際に、表示順位が下がっていきます。

 

あまりにも多くの低評価が集まると、最終的には「評価順」では表示されなくなります。

 

一方で、並び替えを「新着順」にすると、低評価の数に関わらずコメントを見ることができます。

つまり、「新着順」では表示されるのに「評価順」では見当たらないコメントは、多くの人から低評価を受けている可能性が高い、ということになります。

 

このように低評価ボタンは、多くの人が不快に感じるようなコメントや、動画の内容と無関係なコメントを、他の視聴者の目につきにくくするフィルターの役割を果たしているのです。

 

 

なぜ低評価の数は非表示なの?

「高評価の数がわかるなら、低評価の数も見えた方が公平じゃない?」と感じるかもしれません。

これについてYouTubeは、過去のデータから「低評価数を表示すると、集団心理で低評価を押したり、嫌がらせ目的で利用されたりするケースが増加する」と分析しています。

特定のコメントを意図的に攻撃する「低評価祭り」のような動きを防ぎ、純粋にコメントの内容だけで判断してもらうために、あえて数を非表示にしているのです。

 

 

高評価が多いのに表示されないコメントの謎

時々、「高評価が100以上ついているのに、評価順だと見当たらない」というコメントがあります。

「これって、低評価が100以上に付いているということ?」と不思議に思うかもしれません。

 

これは、コメントの表示順位が、単純な高評価や低評価の数ではなく、「高評価と低評価の比率」によって決まるためです。

 

例えば、【高評価50:低評価10】のコメントよりも、【高評価100:低評価200】のコメントの方が、表示順位は下になったり、非表示になったりします。

つまり、多くの賛同を得られても、それ以上に多くの反感を買っているような賛否両論を巻き起こすコメントは下に、比較的無難で共感を呼ぶコメントが上に表示されやすい傾向にあるのです。

 

 

低評価を押したことはバレる?

「不快なコメントに低評価を押したいけど、相手に通知されたり、誰が押したか分かったりしないかな?」と心配になる方もいるでしょう。

安心してください。

誰がどのコメントに低評価を押したかという情報は、コメントの投稿者にも、チャンネルの運営者にも一切伝わりません。完全に匿名です。

 

ですので、不適切だと感じたコメントには、安心して低評価ボタンを活用しましょう。