「〇〇さんの配信が終わったので来ました!」
「△△(別の配信)から来ました!」
Vtuberやストリーマーのライブ配信で、このような「どこから来たか」を報告するコメントを見かけたことはないでしょうか。
一見すると悪気のない挨拶のようですが、実はこのコメント、多くの配信で「鳩コメント(鳩コメ)」と呼ばれるマナー違反にあたる可能性があります。
今回は、なぜこの報告コメントが問題視されるのか、その理由を解説します。
まずおさらい:「鳩コメント」が嫌われる理由
本題に入る前に、そもそもなぜ「鳩コメント」がマナー違反とされるのかを改めて確認しましょう。
鳩コメントとは、「今見ている配信とは関係のない、他の配信者の話題をコメントすること」を指します。
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「〇〇さんが今日の配信で、お寿司を食べたらしいですよ!」
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「△△さんが、ついにあのゲームをクリアしてました!」
このようなコメントがなぜ嫌われるのか。
それは、配信者と、その配信を楽しみに来ている他の視聴者を困惑させてしまうからです。
今まさに目の前の配信に集中したいのに、関係のない情報を持ち出されると、話の流れが途切れてしまいます。
また、視聴者の中には、名前が挙がった配信者のことを快く思っていなかったり、「その人の名前を見たくない」と感じていたりする人もいるかもしれません。
このように、鳩コメントは配信の雰囲気を乱す可能性があるため、避けるべきマナーとされています。
「〜から来ました!」は鳩コメントなのか?
では、「〇〇から来ました!」というコメントはどうでしょうか。
他の配信者の具体的な情報を伝えているわけではありませんが、「他の配信者の名前」を出している時点で、これも鳩コメントの一種と見なされるのが一般的です。
配信者がもし、うっかりこのコメントを拾ってしまったらどうなるでしょう。
- 「あ、〇〇さんの配信、終わったんですね!」
- 「〇〇さんとは久しくコラボしてないから、また一緒に遊びたいですね」
このように、集中していたゲーム実況や雑談の流れを中断して、他の配信者の話題に触れざるを得なくなります。
結果として、それまで作り上げてきた配信のテンポや雰囲気が変わってしまうのです。
結論:どこから来たかの報告は不要
「〇〇さんの配信が終わったから、次はあなたの配信を見に来たよ」という、ファンとしての純粋な気持ちからコメントしているのかもしれません。
しかし、その一言が、意図せずして配信の流れを止めてしまう可能性があります。
「どこから来たか」をアピールしたい気持ちは分かりますが、それは配信者や他の視聴者が求めている情報ではありません。
他の配信から移動してきた際は、何も言わずに静かに入室し、その場の空気や話題に自然と合流するのが、最もスマートで歓迎される視聴マナーと言えるでしょう。