緊急事態でも「鳩コメ」は我慢?配信を快適にするためのルール

 

ゲーム実況などの配信を観ていると、自分の知っている他の配信の話題をコメントしてしまう「鳩コメ」。

ついやってしまいがちですが、その線引きはどこにあるのでしょうか?

 

 

緊急事態こそ「鳩コメ」はNG?

ここで一つ、皆さんに考えていただきたい状況があります。

 

あるVtuberさんが、配信枠を閉じ忘れたまま配信が継続しているとしましょう。このままでは、生活音などが流れてしまい、配信者さんにとって重大な問題に発展する可能性があります。そんな時、別の配信のチャット欄に「〇〇さん(配信者名)に、配信枠を閉じるように連絡してあげて!」とコメントするのは、許されるのでしょうか?

結論から言ってしまえば、「鳩コメは、どんな状況であっても鳩コメ」です。

 

これは、スピード違反に例えると分かりやすいかもしれません。

「法定速度40キロのところを80キロで走っていた。トイレに行きたくて急いでいたから!」という言い訳は通用しませんよね

スピード違反はスピード違反です。

 

それと同じように、どれほど緊急性の高い状況であったとしても、他の配信のチャット欄に、その配信に関係のない話題をコメントすることは「鳩コメ」にあたります。

そして、鳩コメは、基本的にはマナー違反とされる行為なのです。

 

 

緊急事態への対応、それでも「鳩コメ」をすべきか?

「でも、緊急事態なんだ!もしこのまま配信が止まらず、配慮のない音が流れて大問題になったらどうするんだ!?」という声もあるでしょう。

確かに、緊急事態への対応は重要です。

しかし、鳩コメをすることで、本来その配信を楽しみにしていた視聴者や、その配信者さん自身の評判に悪影響を与えてしまう可能性があります。

 

  • 他の配信の雰囲気が壊れる: 視聴者は、その配信の世界観に没入したいと思っています。そこに無関係な話題が持ち込まれることで、せっかくの雰囲気が台無しになってしまうのです。

  • 配信の流れが止まる: 配信者は、視聴者とのコミュニケーションを取りながら、スムーズに配信を進めようとしています。鳩コメによって話が中断され、流れが止まってしまうことがあります。

  • リスナーの民度が疑われる: 悪意なく鳩コメをしてしまったとしても、一部の視聴者からは「あの配信のリスナーはマナーが悪い」「民度が低い」といったネガティブな印象を持たれてしまう可能性があります。そして、その印象は、残念ながら配信者本人にまで及んでしまうこともあるのです。

 

これらのリスクを理解した上で、それでもなお「この緊急事態に対応しなければ、配信者にとってより深刻な問題が発生する」と判断した場合に限り、鳩コメを「やむを得ない」と考える余地があるのかもしれません。

しかし、その判断は非常に難しく、慎重に行う必要があります。