【YouTube】動画投稿していないのにチャンネル登録してくる人がいるのはなぜ?理由と対処法を解説

 

「YouTubeチャンネルを作ったけど、動画はまだ1本も投稿していない。なのに、なぜかチャンネル登録者がいる…」

こんな不思議な経験はありませんか? バグなのか、誰かのイタズラなのか、少し不審に思ってしまいますよね。

この記事では、動画を投稿していないのにチャンネル登録される主な理由を解説します。

 

 

人間によるチャンネル登録

HIKAWA
動画投稿していないのにチャンネル登録してくる人がいるのはなぜ!?

 

多くの場合、この不思議な現象の原因は、機械ではなく「人間」です。

あなたの何気ない行動が、誰かの目に留まり、純粋な興味や好意につながった結果なのです。

 

あなたの「コメント」が輝いていた

YouTubeは単に動画を視聴するだけの場所ではありません。

あなたが他の動画に残したコメントが、今回のチャンネル登録の最大のきっかけである可能性が非常に高いです。

 

では、どのようなコメントが人の心を動かすのでしょうか。

  • 鋭い考察や的確な分析
    他の人が気づかなかった動画の隠れたメッセージを指摘したり、専門的な知識で内容を補足したりするコメントは、「この人は物事を深く見ているな」と感心されます。

  • 共感を呼ぶユーモア
    動画の内容に合わせた面白いツッコミや、場を和ませる気の利いた一言は、多くの人の笑いを誘い、「いいね(高評価)」が集まりやすくなります。

  • 心温まる親切な言葉
    投稿主への応援メッセージや、質問している他の視聴者への丁寧な回答は、あなたの人間性を伝えます。「なんて親切な人なんだろう」という好印象は、そのままチャンネルへの興味に直結します。

 

これらの優れたコメントは、多くの高評価を獲得し、コメント欄の上位に「トップコメント」として表示されることがあります。

そうなると、何千、何万という人の目に触れることになります。

 

その中の一人が、「この面白い人(詳しい人、親切な人)は、他にどんなことをしているんだろう?」と純粋な好奇心からあなたのアイコンをクリックし、チャンネルページを訪れ、「将来、動画を投稿するかもしれない。その時は絶対見たいから、今のうちに登録しておこう」と未来への期待を込めて登録ボタンを押すのです。

 

 

他のSNSからの架け橋

あなたがTwitter、Instagram、TikTokなど、他のSNSでも活動している場合、そこからの流入も十分に考えられます。

多くの人は、YouTubeチャンネルのプロフィール欄に他のSNSアカウントへのリンクを設置しています。

 

例えば、あなたがTwitterで面白いツイートをしたり、有益な情報を発信していたとします。

それを見たフォロワーがあなたのプロフィールを訪れ、YouTubeチャンネルのリンクを発見。

「YouTubeもやっているんだ。どんな動画を出すんだろう?」と期待して登録するケースです。

 

これは、あなたのYouTube以外の場所での魅力が、チャンネルへの期待値となって現れた結果と言えます。

 

 

チャンネル名やアイコンの魅力

動画はなくても、チャンネルはあなたの「看板」です。

チャンネル名が非常にユニークであったり、プロフィールアイコンが個性的で目を引くものだったりすると、それ自体が登録の動機になり得ます。

 

例えば、あなたが好きなゲームのキャラクターのアイコンを設定し、同じゲームの攻略動画に的確なコメントをしたとします。

それを見た同じゲームのファンが、「お、このアイコンは〇〇だ!仲間だな!」と親近感を覚え、プロフィールを確認し、そのまま登録してくれる、といった具合です。

 

 

友人・知人からの応援や、単純な操作ミス

もちろん、あなたの友人や知人が、あなたがチャンネルを開設したことをどこかで知り、「応援してるよ!」という気持ちで登録してくれる心温まるケースもあります。

また、頻度は低いですが、他のチャンネルを登録しようとした際に、すぐ隣に表示されていたあなたのアバターを誤ってタップしてしまう、という単純な操作ミスも可能性としてはゼロではありません。

 

 

ボットや業者による登録

HIKAWA
人間ではなく、業者やBOTが自動でいろんな人をチャンネル登録してる、ってウワサを聞きました!

 

残念ながら、すべての登録が好意的な人間によるものとは限りません。

機械的なプログラムである「ボット」や、営利目的の「業者」が登録してくるケースも存在します。

彼らの行動は、あなたのチャンネルを利するためではなく、すべて自分たちの利益のために行われています。

 

 

なぜボットは存在するのか?その目的を徹底解剖

  • 目的① スパム広告・フィッシング詐欺への誘導
    これが最も悪質な目的です。チャンネル名自体を「無料フォロワーGET」「稼げる副業はこちら」といった宣伝文句にし、プロフィール画像や概要欄に怪しいウェブサイトへのURLを貼り付けます。そして、無差別にチャンネル登録を繰り返すことで、あなたに通知を送り、「誰だろう?」とプロフィールを見に来させることを狙っています。もしあなたがそのURLをクリックすれば、個人情報を抜き取るフィッシングサイトに誘導されたり、マルウェアに感染させられたりする危険性があります。

  • 目的② 「サブフォーサブ(相互登録)」の自動化
    「サブフォーサブ(Sub for Sub)」とは、「私があなたのチャンネルを登録するから、あなたも私のチャンネルを登録してね」という相互登録行為のことです。これはYouTubeの規約で明確に禁止されていますが、見せかけの登録者数を手っ取り早く増やすために、今でも行われています。ボットは、この行為を何万回と自動で繰り返し、一部の人が親切心や義理で登録し返してくれるのを待っているのです。

  • 目的③ スパムアカウントの「育成」と売買
    驚くべきことに、育成されたYouTubeアカウントは、非合法な市場で売買されることがあります。作成されたばかりのアカウントは、YouTubeのスパムフィルターに検知されやすいため、ボットはまず、人間らしい活動を偽装してアカウントを「育て」ます。ランダムなチャンネルを登録したり、動画を再生したりすることで活動履歴を作り、スパム判定を回避しやすくするのです。十分に「育った」アカウントは、後にスパムコメントの大量投稿や、不正な評価操作などに使われます。

 

 

2-2. ボット登録がチャンネルに与える悪影響

「登録者が増えるなら、ボットでもいいのでは?」と思うかもしれませんが、それは大きな間違いです。

ボットによる登録は、あなたのチャンネルにとって百害あって一利なしです。

  • アナリティクスの汚染
    将来あなたが動画を投稿した際、視聴者の年齢層や性別、地域などのデータを分析(アナリティクス)することが重要になります。しかし、ボットは動画を視聴しないため、これらのデータにノイズが混じり、正確な分析ができなくなります。

  • エンゲージメント率の低下
    YouTubeのアルゴリズムは、視聴時間、高評価率、コメント率といった「エンゲージメント」を重視します。ボットの登録者は、動画を全く見ないため、動画投稿を始めた際にエンゲージメント率が著しく低下します。これにより、あなたの動画は「視聴者に評価されていないコンテンツ」とアルゴリズムに判断され、他の人におすすめされにくくなる可能性があります。

ボットや業者の登録は、もしも今後動画投稿をするとした場合、あまり良い結果を生まない可能性があります。

 

 

見分け方と具体的な対処法

HIKAWA
自分のチャンネルに登録してきたのが、ちゃんとした人間なのか、それとも悪意あるボットなのかを、どうやって見分ければよいの?

 

3-1. 登録者の正体を探る!YouTube Studio活用術

まずは、相手の情報を確認してみましょう。

PC版の「YouTube Studio」から簡単に行えます。

 

  1. PCでYouTubeにログインし、右上の自分のアイコンをクリックして「YouTube Studio」を選択します。

  2. ダッシュボード画面が表示されたら、下の方へスクロールし、「最近のチャンネル登録者」というカードを探します。

  3. 「すべて表示」をクリックすると、過去90日間にあなたを登録したユーザーのリストが表示されます。

  4. リストにあるチャンネル名をクリックすれば、相手のチャンネルページに直接アクセスできます。

【※注意】
相手がプライバシー設定で「チャンネル登録情報を非公開」にしている場合、このリストには表示されません。
リストにないからといって、誰も登録していないわけではないので注意してください。

 

 

人間かボットか?見分けるためのチェックリスト

相手のチャンネルページを確認する際に、以下のポイントをチェックしてみてください。

 

チェック項目 人間の可能性が高い ボット/業者の可能性が高い
チャンネル名 普通の名前、ニックネーム ランダムな英数字、宣伝文句
アイコン 写真、イラスト、オリジナル画像 設定なし、フリー素材、風景写真
概要欄 自己紹介やSNSリンクが記載 空欄、または怪しいURLのみ
コンテンツ 動画投稿や再生リストがある 何もアップロードされていない
登録チャンネル 統一性がある、または非公開 数千単位で無差別に登録している

 

 

対処法は3ステップ

相手がボットや業者だと判断した場合でも、慌てる必要はありません。

冷静に以下の手順で対処しましょう。

 

  • ステップ1:基本は「無視」
    これが最も簡単で効果的な対処法です。相手の目的は、あなたに反応させ、プロフィールを見に来させることです。登録し返したり、コメントを残したりするのは絶対にやめましょう。完全に無視することで、相手の目的は達成されません。

  • ステップ2:不安な場合は「ブロック」
    どうしてもその存在が気になる、あるいは不快に感じる場合は、ユーザーをブロックすることができます。相手のチャンネルページの「概要」タブを開き、旗のマークをクリックして「ユーザーをブロック」を選択します。これにより、そのユーザーは今後あなたの動画にコメントできなくなります。

  • ステップ3:悪質な場合は「報告」
    チャンネル名が明らかにスパムであったり、フィッシング詐欺を目的としていることが明白な場合は、YouTubeに報告しましょう。ブロックと同じく、旗のマークから「ユーザーを報告」を選択し、該当する理由を選んで送信します。あなたの報告は、プラットフォーム全体の健全化に繋がります。

 

 

まとめ

動画を投稿していないのにチャンネル登録される現象は、最初は少し不気味に感じるかもしれませんが、その多くは「あなたの発言やセンスに興味を持った人がいる」というポジティブなサインです。

ボットや業者による登録は無視しつつ、もし人間からの登録だと思われる場合は、それを「最初のファン候補」として大切に捉えてみてはいかがでしょうか。

この登録をきっかけに、チャンネルの概要欄を充実させて自己紹介を書いてみたり、どんな動画を投稿したいかを考えてみたりするのも良いでしょう。

その不思議な通知は、あなたのクリエイター人生の始まりを告げる、最初の合図なのかもしれません。