「よし、今日も推しの面白いシーンを切り抜いたぞ!編集も頑張ったし、アップロード完了!」
…なのに、数日経っても再生数は2桁のまま。
Vtuberの切り抜き動画を作っているあなた、こんな経験ありませんか? めちゃくちゃ頑張って作った動画が誰にも見られないのって、本当につらいですよね。
この記事では、切り抜き動画の再生回数を増やすポイントを解説していきます!
なぜ「視聴維持率」が大事なの?
本題に入る前に、ちょっとだけYouTubeの仕組みについておさらいしましょう。
YouTubeのAI(アルゴリズム)は、ひとつの大きな目的のために働いています。
それは「ユーザーに1秒でも長くYouTubeに滞在してもらうこと」です。
ということは、視聴者を長く動画に引きつけられる「視聴維持率の高い動画」は、YouTube君から見て「お、この動画ええやん!みんな好きそうやから、もっと他の人にもオススメしたろ!」となるわけです。
逆に、視聴者がすぐに離脱してしまう「視聴維持率の低い動画」は、「うーん、この動画はあんまり面白くないみたいだな…おすすめに出すのやめとこ」と判断され、誰の目にも触れない動画になってしまいます。
つまり、視聴維持率を上げることは、あなたの動画がおすすめに載り、再生数が伸びるための「絶対条件」なんです。
悪魔の30秒を乗り越えろ!冒頭で視聴者を掴む「フック」術
視聴維持率のグラフを見てください。
おそらく、動画開始から30秒、いや、10秒以内にガクッと視聴者が減っていませんか?
視聴者は最初の数秒で「この動画、見続ける価値あるかな?」をシビアに判断します。
ここを乗り越えられないと、どんなに後半が面白くても見てもらえません。
冒頭で視聴者の心をガッチリ掴む「フック(引っ掛かり)」を作りましょう。
動画の中で一番面白いシーン、一番リアクションが大きいハイライト部分を、冒頭にダイジェストとして2~3秒だけ入れましょう。
「え、何これ面白そう!」「この後どうなるの!?」と視聴者の興味を引きつけるのが目的です。
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例:
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「〇〇が放った衝撃の一言とは…」というテロップと共に、ライバーが驚愕している顔を映す。
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神プレイが決まる直前のシーンを見せて、「この後、まさかの展開に!」と煽る。
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いきなり本編を始めるのではなく、まず「この動画にはこんなに面白い瞬間がありますよ!」と予告してあげるイメージです。
実際、最近はいろんな切り抜き動画で冒頭にダイジェストシーンを入れているのをよく見かけるようになりました。
「こんにちは、〇〇です!」みたいな挨拶は、残念ながら切り抜き動画には不要です。
視聴者が見たいのは既に知っている自己紹介ではなく推しの活躍です。
いきなり本題の面白いシーンから始めましょう。スピード感が命です。
テンポと見やすさを爆上げする編集テクニック
面白いシーンを切り抜いただけでは、視聴者は満足してくれません。
「切り抜き師」としての腕の見せ所である編集で、動画をさらに面白くしましょう。
会話の中の「えーっと…」「あのー…」といった言葉や、少し考え込んでいる無言の時間。
これらを徹底的にカットしましょう。
これだけで動画のテンポが劇的に良くなり、サクサク見られるようになります。
人気切り抜き師の動画は、会話がポンポンと気持ちよく進んでいくはずです。
コンマ数秒の「間」が、視聴者の体感時間を大きく左右します。
これは大きな間違いです!
テロップは視聴維持率を上げるための超重要要素です。
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フルテロップは基本中の基本:
通勤・通学中に音声オフで見る人、Vtuberの早口が聞き取れない人、複数人が話していて誰の発言かわからない時など、テロップはあらゆる視聴者を助けます。聞き逃しによるストレスをなくし、離脱を防ぎます。
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文字で感情を表現する:
ただ文字を入れるだけじゃもったいない!-
面白い発言: フォントを大きくしたり、色を変えたり、文字を揺らしたりして強調。
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ツッコミ: 関西弁フォントなどを使ってみる。
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感情の補足: 笑い声に「www」、驚きに「!?Σ(゚Д゚)」、悲しみに「(´・ω・`)」といったテロップや顔文字を入れると、感情がより伝わりやすくなります。
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人気の切り抜き動画はテロップが印象的なことが多いです。
テロップは「切り抜き師としてのオリジナリティ」を出す重要な要素です。
適切な効果音やBGMは、動画の面白さを何倍にも増幅させます。
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効果音(SE): ツッコミの瞬間に「ピコーン!」という音を入れたり、天然な発言の時に「ポワワ~ン」という音を入れたり。視聴者の笑いを誘う起爆剤になります。
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BGM: 面白いシーンでは軽快なBGM、感動的なシーンでは静かでエモいBGMを薄く流すことで、動画全体の雰囲気をコントロールできます。
とはいえ、効果音やBGMは使いすぎると元配信の雰囲気を壊し、ただうるさいだけの動画になるので注意。
あくまでスパイスとして、効果的に使いましょう。
視聴者に「今、ここを見てほしい!」というポイントを視覚的に伝えるのも大事な技術です。
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話しているライバーの顔にズームインする。
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ゲーム画面のスーパープレイが起きた部分を拡大表示する。
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重要なアイテムにキラキラしたエフェクトをかける。
こうした一手間で、視聴者は話の流れに集中しやすくなり、動画の世界に没入できます。
そもそも「切り抜く場所」間違ってない?神シーンの見つけ方
どんなに編集を頑張っても、元となるシーンが微妙だと動画は伸びません。
素材選びのセンスも、切り抜き師の重要なスキルです。
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ショートストーリーになっているか?(起承転結)
「フリがあって→オチがある」のように、短い時間の中で話が完結しているシーンを選びましょう。ただ面白い単語が飛び出しただけ、という場面だと、元配信を知らない人には面白さが伝わりにくいです。
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初見さんでも楽しめるか?
特定の配信でしか通用しない内輪ネタは、初見の視聴者には「?」です。もしそういう場面を切り抜くなら、「※〇〇の配信で起きた事件」のような補足説明テロップを必ず入れましょう。
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感情のジェットコースターを探せ!
爆笑、大絶叫、感動の涙、ガチギレ、てぇてぇ空間…。Vtuberの感情が大きく動いた瞬間は、見ている人の心も動かされます。そうしたエモーショナルなシーンは、最高の切り抜き素材です。
どんなに編集を頑張っても、元のシーンがイマイチだったら切り抜き動画もイマイチになります。
「正直、今回は切り抜くシーンないなぁ…」と思ったら、動画を作らない、という選択肢を取るのも大事です。
クリックされても即離脱じゃ意味がない!タイトル&サムネの正しい作り方
最後に、視聴維持率と密接に関わるのがタイトルとサムネイルです。
「え、クリックされた後の話なのに、関係あるの?」と思うかもしれませんが、大アリです。
タイトルとサムネで視聴者の期待を煽りすぎたり、内容と違う印象を与えたりすると、「思ってたのと違う…」と判断されて即離脱されます。
これでは視聴維持率はガタ落ちです。
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釣りタイトル、ダメ、ゼッタイ。
「【悲報】〇〇、引退を発表」みたいなタイトルで、実際はゲームキャラの話だった…なんてのは最悪です。視聴者の信頼を失い、二度とあなたの動画は見てもらえなくなります。
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タイトルは「内容の要約」
「誰が」「何をして」「どうなったか」を簡潔に入れましょう。-
悪い例: 〇〇のかわいいシーン
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良い例: 日本語が下手すぎて、とんでもない言い間違いをしてしまう海外Vtuberの〇〇【切り抜き】
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サムネは「0.5秒で伝える広告」
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ライバーの喜怒哀楽がハッキリわかる表情のアップを使う。
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動画のハイライトを伝えるキーワード(例:「神回避」「放送事故」「てぇてぇ」)を、スマホでも読めるくらいデカい文字で入れる。
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文字に縁取りをつけたり、背景を少しぼかしたりして、文字の視認性を上げましょう。
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「切り抜き動画はサムネイルも大切!」ってことを改めて意識しましょう。
動画本編の編集だけではなく、サムネイルも質を上げていくと良いでしょう。
まとめ:
最初は全部やるのは大変かもしれません。
でも、この中から一つでも二つでも意識して取り入れるだけで、あなたの動画の視聴維持率は必ず改善します。
そして何より大事なのは、推しへのリスペクトを忘れず、あなた自身が楽しみながら動画制作を続けることです。
あなたの愛がこもった切り抜き動画が、たくさんの人に届くよう応援しています!