人気VTuberグループ「にじさんじ」に所属する五木左京さんに持ち上がった「トレパク(トレース・パクリ)疑惑」。
当初は「模写の範疇ではないか」という擁護の声もありましたが、現在では掲示板やSNSを中心に批判が殺到し、炎上状態となっています。
なぜ「疑惑」で終わらず、これほどまでに騒動が拡大してしまったのでしょうか?
疑惑の再燃と「言い訳」への失望
事の発端は、五木左京さんが過去に投稿したドラムの手元などを解説するイラストです。これが「著作権表記(Copyrightマーク)のある写真」を無断でトレースしたものではないかと指摘されました。
当初、ファンや一部のネットユーザーの間では「線がガタガタでヨレているから、機械的なトレースではないはず」「見て描いた(模写)なら、多少似てしまうのは仕方がない」といった擁護の声も見られました。
しかし、検証が進むにつれて「線の揺れはあるが、手首の位置や指の重なりなどの『構造』が写真と完全に一致している」ことが判明し、雲行きが変わっていきます。
特に炎上の決定打となったのは、疑惑に対する本人の開き直りとも取れる態度です。
検証画像によってトレースの可能性が濃厚視される中、彼は謝罪するどころか、あくまで自身の画力によるものだと主張しました。
著作権表記のある画像をなぞった疑いがあるにもかかわらず、それを「マウスで描いた」と実力を誇示するかのような振る舞いは、単なる説明不足ではなく、保身のために意図的な「嘘」をついていると捉えられ、多くのファンの失望と怒りを招く結果となりました。
最近、人気VTuberグループ「にじさんじ」に所属するライバー、五木左京さんに、ある疑惑が持ち上がり話題になっています。 それはイラストの「トレパク疑惑」です。 ネット上では検証画像なども出回っており、ファンとして心配に[…]
ファンの擁護が「燃料」に
炎上が長引いているもう一つの要因として、一部の熱心なファンによる擁護活動が挙げられています。
掲示板などでは、ファンが「説明するためならトレースしても問題ない」「線が汚いからトレパクではない」「写真なら著作権侵害にはならない」といった主張を展開しましたが、これらは著作権法や一般的なモラルと照らし合わせても無理があると言わざるを得ません。
こうした盲目的な擁護は、外部から「信者の民度が低い」「無理に擁護すればするほど、五木左京本人の評価も下がる」と冷ややかな目で見られており、結果として火に油を注ぐ形となっています。
積み重なっていた「不満」の爆発
今回のトレパク疑惑がこれほど大きく取り沙汰された背景には、単なる画像の権利問題にとどまらず、五木左京さんの日頃の言動に対する不満が蓄積していたことも大きく関係しています。
これまでにも配信中に不正乗車を示唆するような発言があったとされるなど、コンプライアンス意識の低さが度々指摘されていました。
加えて、女性ライバー、特に新人や後輩に対する執拗な絡みや性的なニュアンスを含む発言に対し、視聴者からは「不快」「生理的に無理」といった拒絶反応が多く上がっています。
デビュー当初は「エリート会社員」というキャラクター設定で期待を集めていましたが、実際の軽率な行動とのギャップが露呈するにつれ、「エリート」という設定自体が崩壊し、多くのファンの失望を招いていたことが今回の爆発的な炎上に繋がっているようです。
運営の対応と今後の懸念
現在、この騒動は本人の問題にとどまらず、箱全体や運営への不信感へと拡大しています。
炎上の渦中にあるにもかかわらず、「スプラトゥーン大会」や「にじクイ」といった公式の大型番組への出演が予定されているため、共演する他のライバーが巻き込まれたり、番組のコメント欄が荒らされたりすることへの懸念が高まっています。
また、ファンから多数の問い合わせが送られているはずにもかかわらず、運営(ANYCOLOR)が事態を静観・放置しているように見えることから、批判の矛先は運営側にも向き始めています。
「コンプラ違反を許容するのか」「なぜ適切な指導を行わないのか」という運営への不信感が、騒動をより深刻なものにしています。
まとめ
五木左京さんが炎上している理由は、単に「絵をなぞったから」だけではありません。
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クリエイターへのリスペクトを欠いた「トレース」と、嘘とも取れる「言い訳」
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火に油を注ぐ「ファンの無理な擁護」
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以前から蓄積していた「不快な言動へのヘイト」と「運営の沈黙」
この3つが複合的に絡み合うことで、当初は「心配しすぎ」と思われていた疑惑が、グループ全体のイメージダウンにも繋がりかねない深刻な問題へと発展していると言えるでしょう。