有名配信者がYouTubeの動画を流す際、広告が表示されて慌てて隠すシーンを見て「稼いでいるのになぜプレミアムに入らないの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実はこれ、ケチっているわけではなく、プロとしての「防御策」である可能性が高いのです。
この記事では、配信者が意図的に未加入状態でYouTube動画を同時視聴を行う理由について解説します。
有名配信者があえて「プレミアム未加入」の状態を作る理由
配信中に広告が流れてしまい、手動で隠している配信者を見ると「準備不足では?」「節約?」と感じてしまうかもしれません。しかし、これには「普段使っているプライベートなアカウントを使えない」という、配信業特有の事情が大きく関係しています。
多くの配信者は、意図的に「アカウントにログインしていない状態」かつ「ブラウザのシークレットモード」を使用して、紹介したい動画や同時視聴の画面を開いています。
YouTube Premiumは「アカウントごと」に紐づくサービスです。
つまり、セキュリティのために「ログインせずに(=誰でもない状態で)」ブラウザを開いている以上、どれだけお金を持っていてもプレミアムの恩恵(広告なし再生)を受けることがシステム上できないのです。
アルゴリズムによる「住所特定」と「身バレ」を防ぐ鉄壁の防衛策
ここが最も重要なポイントです。配信者が恐れているのは、恥ずかしい視聴履歴がバレることよりも、「居住地域(住所)が特定されること」です。
YouTubeのレコメンド(おすすめ)機能や広告配信のアルゴリズムは非常に優秀かつ精密です。
普段使いのアカウントでログインしていると、Googleはユーザーの位置情報や検索履歴に基づき、以下のような情報を「おすすめ動画」や「関連広告」として画面の端に表示してしまいます。
- 現在地のローカル情報:「〇〇県(住んでいる地域)のラーメン特集」「近所のスーパーの特売チラシ動画」
- 住宅・生活事情:「〇〇区の賃貸マンション情報」「自宅近くの整体院の広告」
もし配信画面に一瞬でも「千葉県の住宅事情特集」や「近所の飲食店の広告」が映り込んでしまったらどうなるでしょうか。
数千人、数万人の視聴者の中には、そうした断片的な情報からパズルのように「配信者の自宅住所」を特定する特定班が存在します。
そのため、配信者は以下の手順を踏んで物理的にリスクを遮断します。
- 個人のGoogleアカウントからは完全にログアウトする。
- Cookie(履歴情報)が残らないシークレットモードを使用する。
結果として「誰の情報も持っていない真っさらな状態」になるため、YouTube Premiumの効果も無効化され、広告が流れてしまう。
つまり、配信中に広告が流れて慌てて隠すあの仕草は、彼らが「身バレのリスク管理を徹底しているプロである証拠」とも言えるのです。
まとめ
- 広告が流れるのは節約のためではなく、「身バレ防止」のためにログアウト&シークレットモードを使用しているからです。
- ログイン状態だと位置情報に基づいた「おすすめ動画」が表示され、住んでいる地域や生活圏が特定されるリスクがあります。
「お金があるのに広告消さないの?」という疑問が解消されれば、広告を必死に隠す配信者の姿も、「セキュリティ意識の高さ」として頼もしく見えてくるはずです。今後そういった場面に出くわしたときは、彼らの徹底したリスク管理を温かく見守ってあげてください。