SNSや掲示板に書き込まれたコメントを分析し、なぜ最近話題になっているのかを検証しました。
「スト鯖GTA(NEWTOWN)」にて、にじさんじ所属のライバー・小柳ロウが、ストリーマー・おなつのにびたしが経営する飲食店に就職した際、性的名称を含むメニューを読み上げたことで所属事務所のマネージャーからストップがかかるという事態が発生しました。この件を巡り、企業所属としてのコンプライアンス意識の欠如や、店舗コンセプト自体の是非、さらに当事者間の解決とは裏腹に過熱する一部ファンの攻撃性が議論の的となっています。
【経緯・タイムライン】
- [店舗への参加と問題の発生]:NEWTOWNにて、ストリーマーのおなつが性的なニュアンスを含んだ名称の飲食物を提供する店舗を開業し、そこに小柳ロウが従業員として参加しました。
- [マネージャーによるストップ]:接客中、小柳ロウが店舗のメニュー名を読み上げたり、客に復唱させるなどの対応を行っていたところ、所属事務所のマネージャーから連絡が入りストップがかかりました。
- [復帰後の反応]:その後、本人が「法律やコンプライアンスに関する勉強をさせられた」という旨の説明を行い復帰しましたが、掲示板等では「企業勢としての危機管理能力のなさ」や「店舗側の下ネタ営業の是非」について批判が噴出する事態となりました。
現在、議論の焦点となっている主なトピック
【企業所属ライバーとしてのコンプライアンス意識と危機管理能力の欠如】
批判の核心にあるのは、上場企業の所属タレントでありながら、公共の場(ストリーマーサーバー)で「性的な名称の商品を客に読み上げる」という行為が、セクシャルハラスメントやコンプライアンス違反に該当する可能性を自ら判断できなかった点です。当該ライバーはデビューから数年が経過しており、新人ではないにもかかわらず、マネージャーによる直接的な監視と制止が入るまで問題性に気づかなかったことが「意識が低すぎる」と指摘されています。また、過去にも類似のサーバー企画で際どい発言や行動があったと掲示板等で指摘され、学習能力の欠如や「自分は許される」という慢心があるのではないかと厳しく分析されています。
この事象に対し、コミュニティからは「マネージャーに止められるのは恥ずべきこと」「社会人としての判断能力が疑われる」といった声が多く上がっています。特に、事務所側が即座に介入した点について「ハラスメント加担によるブランド毀損を防ぐための英断」と評価する一方で、ライバー本人が「止められたこと」を武勇伝やネタのように語る姿勢に対して不快感を抱く層も少なくありません。本来であれば自衛すべきリスクを自ら踏みに行き、結果として事務所やコラボ相手に迷惑をかけている現状が、叩かれる要因となっています。
【「下ネタ営業」の是非と男女間のダブルスタンダードに対する不満】
店舗のオーナーであるおなつに対しても、その営業スタイルへの批判が集中しています。飲食物というサーバー内での必需品に性的な名称をつけ、それを他者に読み上げさせる行為は、たとえゲーム内ロールプレイであっても「不同意の相手に対するセクシャルハラスメント」にあたるとの指摘がなされています。特に議論となっているのは、「もし男性配信者が女性客に対して同じことを強要したら即炎上・追放案件であるのに、女性が男性に行う場合はエンタメとして許容されている」というダブルスタンダードへの嫌悪感です。時代錯誤な「昭和のノリ」であるとし、多様な配信者や視聴者が存在する場での配慮に欠けるとの見方が強まっています。
第三者の視点では、このような露骨な下ネタコンテンツに対し「生理的な嫌悪感」や「居心地の悪さ」を感じる視聴者が一定数存在することが観測されています。参加者の中には新人も多く含まれており、関係性を構築する段階でこのような強烈なセクハラ要素に巻き込まれることを懸念する声もあります。また、以前から同様の営業を行っていたにもかかわらず今回大きく炎上したのは、コンプライアンスに厳しい大手事務所所属ライバーが関与したことで、潜在的に存在していた「不快感」が表面化した結果であるとも分析されています。
【当事者間の解決とファンの反応の乖離】
今回の騒動におけるもう一つの大きな問題点は、当事者間での解決状況と、ファンの受け止め方に大きな乖離があることです。ライバー本人はマネージャーからの指導を受け入れ、店側(おなつ)とも連携を取り、事態の収拾を図っている様子がうかがえます。しかし、一部のファンはこうした経緯を十分に汲み取らず、「推しの自由な活動が阻害された」「店側のメニュー設定や運営の対応が悪い」と解釈し、コラボ相手であるおなつや運営に対して攻撃的な批判を展開してしまっています。当事者同士は業務上の是正として納得していても、ファンがそれを「推しへの被害」と変換して暴走し、無関係な方向に火種を広げている現状があります。
こうした状況に対し、外部からは「ファンが騒ぐことで、かえってライバー本人の立場を悪くしている」「関わるとファンネル(攻撃的なファン)が飛んでくるため、周囲が距離を置かざるを得なくなる」といった懸念の声が上がっています。本来であれば沈静化すべきタイミングで、ファンが過剰に擁護し他者を攻撃する行動に出ることは、ライバーを「腫れ物」扱いさせる原因となりかねません。ライバーを守ろうとする行動が、結果としてその活動の幅を狭め、コミュニティ全体に迷惑をかける形になってしまっているという悪循環が指摘されています。
まとめ
一連の議論を整理すると、掲示板等では主に以下の点が批判の核心となっているようです。
- 企業所属タレントとして、セクハラ強要になり得るリスクを自ら回避できなかった点。
- 公共性の高いサーバーにおいて、一方的に性的な言動を強いる営業スタイルへの不快感と、男女逆転時の公平性に対する疑問。
- 当事者間では収束している問題に対し、一部ファンが過剰反応し相手側を攻撃することで、かえって事態を複雑化させている現状。
今回の騒動は、単なるゲーム内での悪ふざけの範疇を超え、現代のコンプライアンス基準やハラスメントに対する意識の乖離を露呈させる形となりました。特に大手事務所が介入せざるを得なかった事実は重く、今後は「エンタメ」の名の下に許容されていた言動が、より厳格な社会的視線に晒される転換点となる可能性があります。