PCパーツの高騰が続くと、「持っていればもっと高く売れるんじゃないか?」と考えてしまいますよね。特にRTX 4070 Ti SUPERのような高性能なグラフィックボードをお持ちならなおさらです。
今回は、その大切なパーツたちが来年以降どういう価格推移をするのか、売り時はいつなのかを分かりやすく解説します。
基本原則:PCパーツは「生鮮食品」と同じ
まず結論から言うと、PCパーツの中古相場が来年以降に「今より上がる」可能性は極めて低いです。
PCパーツは常に新しい技術が開発されており、次々と高性能な新製品が登場します。そのため、基本的には「時間が経てば経つほど価値が下がる」のが鉄則です。
プレミアがつくような限定生産品でない限り、一般的なパーツは「今日」が一番高く売れる日だと思って間違いありません。
次世代モデル(RTX 50シリーズなど)の影響
「RTX 4070 Ti SUPER」は非常に素晴らしいグラフィックボードですが、次世代の「RTX 50シリーズ」などが市場に出回り始めると、どうしても「型落ち(旧世代)」という扱いになります。
新しい世代が発売されると、性能重視のユーザーが一斉に買い替えを行い、中古市場に「40シリーズ」がたくさん流れ込みます。供給が増えれば、当然価格競争が起きて相場は下がります。
来年以降、次世代機の普及が進めば進むほど、4070 Ti SUPERの買取価格やフリマでの売却価格は下落していくと予想されます。
DDR4メモリとマザーボードの需要低下
セットで売却を検討されている「Core i7 13700F」や「DDR4メモリ」も、少し注意が必要です。
現在はより高速な「DDR5メモリ」に対応したPCが主流になりつつあります。DDR4対応のマザーボードやメモリは、これから新しくPCを組む人からの需要が徐々に減っていきます。
特にメモリの「16GB×2枚 & 8GB×2枚」という4枚構成は相性問題などを気にする人もいるため、セットとしての価値を維持し続けるのは難しくなります。需要がある今のうちに手放すのが得策です。
市場相場や為替の影響(コントロール不可)
PCパーツの価格が上がる唯一の例外は、「極端な円安」や「半導体不足による新品の供給停止」が起きた場合です。
新品が買えない、あるいは高すぎて手が出ない状況になれば、中古相場が一時的に上がることはあります。しかし、それはあくまで「異常事態」であり、それを期待して来年まで持ち続けるのはギャンブルに近い行為です。
基本的には「古くなれば安くなる」という正常な市場原理に従って動くため、「上がるのを待つ」戦略はおすすめできません。
まとめ
- PCパーツは鮮度が命。「来年以降上がる」ことは基本的にない。
- 次世代グラボが普及すると、4070 Ti SUPERの相場は下がる。
- DDR4環境はレガシー化していくため、早めの売却が吉。
4070 Ti SUPERも13700Fも、現時点では非常に需要が高く、高値で売り抜けられるスペックです。「まだ使えるのにもったいない」と感じるかもしれませんが、リセールバリューを最大化するなら、買い替えを決意した今こそがベストな売り時ですよ!