「これ録画だよね?なんで早送りできないの?」と、画面の前でイライラしてしまうこと、ありますよね。
リアルタイム配信ならまだしも、すでに完成している動画なのに自由に見られないのは、不便極まりないと感じて当然です。
録画配信の「シークバー制限」を回避する唯一の確実な方法
結論から言うと、この制限を回避して自由にシークバーを動かすには、「配信終了後に公開されるアーカイブ(VOD)動画を待つ」のが最も確実な解決策です。
いわゆる「録画配信(プレミア公開や疑似ライブ)」の最中は、システム上「生放送」と同じ扱いを受けています。そのため、多くのサービスでは視聴者が勝手に未来へ進めないようロックが掛かっています。
配信が終わると、通常の動画として処理され、早送りや巻き戻しが自由にできる「アーカイブ版」に切り替わることがほとんどです。「今すぐ見たい!」という気持ちを少し抑えて、配信終了まで待ってみてください。嘘のように快適に操作できるようになります。
一部のサービスでは「巻き戻し」だけ可能な場合も
YouTubeの「プレミア公開」などが代表的ですが、サービスによっては「追っかけ再生(巻き戻し)」だけは許可されているケースがあります。また、配信者側の設定によっては「追っかけ再生」が出来るようになっている録画配信もあります。この場合、シークバーの赤い点を左側(過去)にドラッグすることは可能です。「今のシーン、もう一回見たい」という時は試してみてください。
ただし、「現在配信されている地点(ライブ地点)」より先(未来)へ早送りすることは、データが存在していても不可能な仕様になっています。
なぜこんな「仕様」なのか?運営側の意図と仕組み
録画データ自体は既に存在しているため、技術的には早送りをさせることも可能です。ではなぜ、あえてシークバーを動かせなくしているのでしょうか?主な理由は以下の2点です。
1. ライブ感(同時体験)の演出
この機能の最大の目的は、「視聴者全員が同じ瞬間に、同じ映像を見て盛り上がる」ことにあります。
もし誰かが早送りをして「結末はこうだったよ!」とチャットでネタバレをしてしまったら、ライブの楽しさが台無しになりますよね。全員の時間を強制的に合わせることで、「まるで生放送のような一体感」を作り出しているのです。
2. ビジネス・マーケティング上の理由
企業セミナーやプロモーション動画の場合、「飛ばさずに全部見てほしい」という発信者側の意図が強く働きます。重要な説明をスキップされないよう、あえてこの「疑似ライブ形式」を採用するケースが増えています。
利用者にとっては不便な「クソ仕様」に見えますが、発信者にとっては「確実に情報を届けるための機能」として重宝されているのが現実です。
まとめ
- 自由に操作したいなら、配信終了後の「アーカイブ」を待つのが鉄則。
- 「一体感」や「ネタバレ防止」のために、あえて不便な仕様になっている。
「録画なのに自由に見られない」というストレス、本当によく分かります。ですが、この仕様は「みんなで同時に同じものを見るイベント」に参加している入場料のようなもの。もし自分のペースで見たい場合は、お茶でも飲んで配信終了を待ち、アーカイブで快適に視聴することをおすすめします。