「キーワードもしっかり入れたし、再生数だって伸びている。それなのに、検索結果に自分の動画だけが出てこない…」
こんな不可解な状況に直面すると、チャンネルに何か悪いことが起きているのではないかと不安になりますよね。
まずは「アナリティクス」で客観的なデータを確認する
検索結果に表示されないと焦った時に、真っ先に確認してほしいのが「YouTube Studioのアナリティクス」です。
「コンテンツ」タブから動画の「トラフィックソース(流入経路)」を見てみてください。もしそこに「YouTube検索」という項目があり、数パーセントでも数値が入っているなら安心してください。あなたの動画は正常に検索システムに認識され、他の視聴者の検索結果には表示されています。
YouTubeの検索結果は、見る人の好みに合わせてパーソナライズ(個別化)されています。たとえシークレットモードであっても、完全にフラットな結果が表示されるとは限りません。「自分には見えないけれど、視聴者には届いている」というケースは意外と多いのです。
キーワード完全一致でも出ない?検索システムの「間引き」仕様
もし、動画タイトルの前後を半角のダブルクォーテーション(””)で囲んで検索する「完全一致検索」を行っても動画が出てこない場合、YouTube側の仕様である可能性が高いです。
実はYouTubeの検索システムは、「条件に合う動画をすべて表示するわけではない」という特徴があります。膨大な数の動画の中から、視聴者にとって「最も満足度が高い」と判断されたものだけを厳選して表示します。
たとえSEO対策(タイトルや説明欄へのキーワード入力)が完璧で、再生数が数万回あっても、「検索意図との関連性」や「チャンネルの信頼度」などを総合的に判断され、表示リストから間引かれてしまうことがあります。特にゲーム解説などの激戦区ジャンルでは、この傾向が強く出ることがあります。
システム不具合・ペナルティの可能性について
もしアナリティクスの「YouTube検索」がゼロで、完全一致検索でもヒットしない場合は、以下の可能性も考慮する必要があります。
1. インデックスの遅延や不具合
投稿から1ヶ月程度であれば、システムのデータベースへの登録(インデックス)がうまくいっていない一時的な不具合の可能性もあります。フィードバックを送信して様子を見るのも一つの手です。
2. 過剰なSEO対策によるペナルティ
説明欄にキーワードを羅列しすぎたり、タグを大量に設定しすぎたりしていませんか?これらが「スパム(迷惑行為)」と判定されると、検索結果から意図的に除外されることがあります。これを俗に「シャドウバン」と呼ぶこともあります。
心当たりがある場合は、説明欄やタグをシンプルに修正し、数日様子を見てみてください。
まとめ
- まずはアナリティクスで「YouTube検索」からの流入があるか確認する。
- YouTube検索は全動画を表示する仕様ではないことを理解する。
再生数が数万回回っているなら、あなたの動画は「関連動画」や「ブラウジング機能(おすすめ)」など、検索以外の強力なルートで評価されている証拠です。検索に出ないことは悔しいですが、動画自体は死んでいません。あまり気に病まず、今の好調な波に乗って次の動画作成に進んでいきましょう。