【ホロライブ】天音かなた卒業後に飛び交う「派閥優遇」と「不仲説」の真偽とは?加熱するファンの怒りと批判

 

SNSや掲示板に書き込まれたコメントを分析し、なぜ最近話題になっているのかを検証しました。

2025年12月27日に行われたホロライブ所属・天音かなたの卒業ライブを巡り、本来であれば感動的な送り出しとなるはずのイベントが、運営への不信感やメンバー間の不仲説を助長する火種となっています。

特に、卒業に関する公式告知の少なさや、ライブ演出から読み取れる「孤独感」がファンの感情を刺激し、特定の他メンバーへの攻撃や運営方針への猛烈な批判へと発展している状況です。

 

【経緯・タイムライン】

  • 2025年12月25日:運営公式アカウントがさくらみこの200万人記念ライブを大々的に告知する一方で、直後に控えた天音かなたの卒業ライブに関する告知が一切行われない事態が発生し、疑問の声が上がり始める。
  • 12月27日:卒業ライブが開催されるも、ゲスト出演がなく、本来同期全員で歌うような楽曲「キセキ結び」を天音かなたが一人で歌唱する演出となり、視聴者に深い衝撃と憶測を与える。
  • 12月28日以降:これらを「冷遇」「いじめ」と捉えた一部のファンが暴徒化し、角巻わため等の他メンバーの記念配信や掲示板へ批判的なコメントを書き込むなど、騒動が多方面へ拡大している。

 

現在、議論の焦点となっている主なトピック

運営による「特定の派閥優遇」と「卒業生への冷遇」疑惑について

掲示板で最も激しく議論されているのが、運営によるプロモーション格差の問題です。直近で活動する「さくらみこ」や「兎田ぺこら」といった一部の人気メンバー(掲示板では「派閥」「優遇組」と呼称)のイベントは公式が熱心に宣伝するのに対し、長年貢献してきた天音かなたの卒業という重大イベントが、公式X(旧Twitter)等でほとんど触れられなかった点がデータとして挙げられています。また、ライブ自体の構成もゲスト不在やシンプルな演出であったことから、「予算やリソースがかけられていない」「厄介払いされたのではないか」という疑念が噴出。これが単なる手際の悪さではなく、運営内部に明確な序列や派閥が存在し、それに馴染めないタレントが排斥されているという「陰謀論」に近い解釈まで広がりを見せています。

この事象に対するコミュニティの反応は、悲しみよりも「義憤」に近い感情が支配的です。企業として収益性の高いタレントに注力するのは当然という冷静な意見も一部に見られますが、多くのファンは「去りゆく功労者への最低限の敬意」が欠けていると感じており、それが運営全体への不信感に繋がっています。特に、卒業という不可逆なタイミングでの冷遇は取り返しがつかないため、ファンの心に残ったしこりは長期的に解消されない可能性が高いでしょう。

 

同期メンバーとの不和説と「孤独な卒業ライブ」の衝撃

議論のもう一つの核心は、4期生(同期)との関係性、特に角巻わためとの不仲説です。卒業ライブにおいて、同期の絆を象徴する楽曲「キセキ結び」を天音かなたがたった一人で歌ったことが、決定的な「断絶の証拠」として受け止められています。過去のコメントや配信の挙動から「相談できる環境ではなかった」「一部メンバーから距離を置かれていた」といった文脈が掘り起こされ、特に角巻わためが天音かなたのコンセプトと類似した企画を行っていることなどが「当てつけ」として批判の対象となりました。本来であれば同期が駆けつけるはずの場面で誰も現れなかったという事実は、円満卒業という公式の見解を根底から覆す材料として機能しています。

これに対し第三者視点では、あくまでスケジュールや本人の意向である可能性も残されていますが、演出として「一人で歌わせた」ことの代償はあまりに大きいと言わざるを得ません。ファンは「見たいもの(同期の絆)」と「見せられたもの(孤独)」のギャップに苦しんでおり、そのやり場のない感情が、特定のメンバーを「加害者」に仕立て上げることで精神的な整合性を保とうとする動きに繋がっています。結果として、残されたメンバーが謂れのない誹謗中傷に晒されるという二次被害を生んでいます。

 

ファンの暴徒化と「怪物」と呼ばれる心理状態

一連の騒動の中で、天音かなたのファン(通称:へい民)の一部が過激化し、他メンバーの板や配信を荒らす行為が頻発している点も大きな問題となっています。掲示板では彼らを「バケモノ」「悪霊」と呼び忌避する声がある一方で、「そこまで追い詰められたファンの悲鳴」として擁護する声も混在しています。本人が「転生しない(活動終了)」を示唆していることから、ファンの拠り所が完全に失われ、「推しの無念を晴らす」という名目のもと、攻撃行動が正義化されてしまっている状況です。これに対し、他メンバーのファン(35Pや野うさぎ等)が応戦する形で、ファンコミュニティ同士の対立構造が深刻化しています。

この現象は、推し活における「依存」と「攻撃性」の負の側面を浮き彫りにしています。推しがいなくなる喪失感を、他者を攻撃することで埋めようとする心理は、コミュニティ全体の自浄作用を低下させています。多くのファンは静かに見送りたいと願っているものの、一部の過激な声が目立つことで、天音かなたというタレントの最後の印象すらも「荒れた卒業」として記憶されてしまう懸念があり、非常に不幸な連鎖が起きていると言えます。

 

まとめ

一連の議論を整理すると、掲示板等では主に以下の点が批判の核心となっているようです。

  1. 運営のプロモーションにおける露骨な格差と、功労者への敬意欠如に対する不信感。
  2. 「同期の絆」という幻想を打ち砕くライブ演出と、そこから生じたメンバー間不和の疑惑。
  3. 推しの喪失を受け入れられない一部ファンの過激化と、それに伴うコミュニティの分断。

今回の騒動は、単なる一タレントの卒業という枠を超え、運営体制の歪みやファンコミュニティの脆弱性を露呈する結果となりました。特に「公平性」と「絆」という、アイドル箱推しにおける重要な信頼基盤が揺らいでいるため、運営側が誠実な態度で信頼回復に努めない限り、この燻りは今後の活動全体に暗い影を落とすことになるでしょう。