SNSや掲示板に書き込まれたコメントを分析し、なぜ最近話題になっているのかを検証しました。
現在、VTuber事務所「にじさんじ」に所属する倉持めるとさんについて、インターネット上でさまざまな意見が交わされています。事の発端は自身の誕生日配信で発表された3Dライブ開催の告知でしたが、その背景には「にじさんじ」という大人数のグループ特有の「自分の推しよりあの人の方が優遇されているのではないか」というファン心理が複雑に絡んでいるようです。これまでの活動実績と用意される企画の規模について、視聴者の間でどのような議論が起こっているのかを整理します。
タイムライン
- VTuber事務所「にじさんじ」の育成プロジェクト「VTA」出身であり、同期ユニット「Idios」の一員としてデビューした倉持めるとさんが、自身の誕生日に「凸待ち配信」を実施しました。
- この配信には複数のライバーが通話で参加し、同期や後輩などのゲストが登場しました。
- 配信の終盤、重大告知として誕生日当日ではなく別日の週末ゴールデンタイムに「3D誕生日記念ライブ」を開催することを発表しました。
- さらに、その3Dライブには5名のゲストが出演することと、ライブ内でも追加で大きな告知があることがあわせて予告されました。
- この発表に対し、現在登録者数が約27万人という状況の中で、これまでのオリジナル曲の発売やグッズ展開も含め、事務所からのバックアップが手厚すぎるのではないかと掲示板などで話題になり始めました。
主要な議論ポイント
登録者数と見合わない?大規模企画への継続的な抜擢
VTuber事務所「にじさんじ」において、3Dモデルを使ったスタジオでのライブ配信は、機材やスタッフの確保が必要なため、所属ライバーたちの間でも順番待ちや抽選になることが多いと言われています。今回、倉持めるとさんが誕生日の週末という注目を集めやすい時間帯に3Dライブを開催し、さらに5名のゲストを招くことが発表されました。倉持めるとさんは現在YouTubeのチャンネル登録者数が約27万人であり、同期ユニット「Idios」の中で登録者数が最上位というわけではありません。しかし、過去にはデビュー後比較的早い段階でのオリジナルソロシングルCDプロジェクト「FOCUS ON」への参加、共通衣装の獲得、コラボカフェやフィギュアといった各種公式グッズのメンバーへの頻繁な選抜など、大掛かりな企画に連続して起用されてきました。また、事務所内のストリートファイター6のゲーム大会や「ダンス部」としての活動などでも目立つポジションに配置されることが続いています。
一般的に「所属タレントへのプロモーションが多いのは良いことでは?」と思われがちですが、にじさんじ界隈においては、事務所のリソース(3Dスタジオの枠やグッズ展開など)が有限であるため事情が異なります。ネットユーザーのコメントからは、「もっと実績のある自分の推しが3Dライブの抽選に漏れているのに、なぜこの人が優先されるのか」というリアルな不満が読み取れます。登録者数といった目に見える数字と、用意される企画の規模に大きな差があることで、「他のライバーの機会が奪われている」「運営事務所から過剰に贔屓されているのでは」といった懸念の声があがっているようです。この「不公平な優遇に対するファン心理」が、現在起きている議論の最も大きな火種になっているという見方ができます。
誕生日企画のスケジュール調整と告知の手法
今回の騒動がさらに大きくなったきっかけとして、誕生日企画のスケジュール編成と告知の重ね方があげられます。通常、にじさんじのライバーが誕生日を迎える際は、誕生日当日に3Dライブを行ったり、カウントダウン配信で告知を済ませたりすることが一般的です。しかし倉持めるとさんは、誕生日の当日に「凸待ち配信」という形で通話企画を実施し、その中で「重大告知」として週末への3Dライブ開催を発表しました。さらに、その週末の3Dライブの中でも「大きな告知がある」と予告しています。加えて、この時期は「にじさんじフェス」という事務所全体を巻き込んだ大型イベントの直後であり、多くのライバーが休息を取ったり通常の配信をお休みしたりしているタイミングでした。
すでに「運営事務所から優遇されている」という反発が根底にあるため、一度の誕生日に凸待ち配信と3Dライブを分けて開催し、何度も告知で視聴者の興味を引こうとする手法に対しても、「過剰に枠を使っている」「集客を急ぎすぎている」と厳しく見られてしまう傾向にあるようです。また、大型イベントの直後でスタジオもスタッフも多忙な時期に、他のライバーをゲストとして巻き込んでまで週末のゴールデンタイムにソロライブをセッティングすることに対しても、「周囲への負担を考えていないのではないか」と危惧する意見が多く見受けられます。
些細な振る舞いが「揚げ足取り」に繋がりやすい現状
今回の凸待ち配信では、事前の約束なしに通話を待つ本来の「凸待ち」ではなく、あらかじめ倉持めるとさん側からゲストに声をかけていた「逆凸」に近い形式だったのではないかという指摘が視聴者からあがりました。実際に配信中、参加したライバーのコメントから事前に連絡を取っていたようなやり取りが見え隠れしました。また、掲示板では、過去の配信で「自分にはオリジナル曲がない」という趣旨の発言をしたことについても言及されています。倉持めるとさんはすでに「FOCUS ON」という公式プロジェクトでオリジナル曲を収録したCDを発売しているため、この発言が過去の制作に関わったスタッフに対して配慮が不足しているのではないかと話題になりました。その他にも、同期である石神のぞみさんなど特定のライバーとのコラボレーションが多いことに対して、関わるメンバーに偏りがあることなども指摘されています。
本来であれば「ちょっとした言葉の綾」として流されるような発言でも、「運営から贔屓されている」という不満を持たれている状態では、少しのズレでも揚げ足取りのように批判の対象になりやすいのが現状です。ネットユーザーからは、事前に連絡をしていたのであれば素直に「逆凸」と伝えればよいところを分かりにくくしてしまったり、オリジナル曲を出した事実を忘れているかのような発言をしたりすることに対して、過去の発言と実際の行動が違うのでは?と疑問の声があがっているようです。こうした積み重ねが、今後のコラボ相手に気まずい思いをさせてしまうのではないかと危惧するファンも少なくありません。
まとめ
- 「事務所のリソースは有限」という前提のもと、他の人気ライバーを差し置いて手厚い待遇を受けているように見え、「贔屓されている」という不満を招いていること。
- 「優遇されている」という反発が根底にあるため、スケジュールの組み方や告知の手法などに対しても厳しい目が向けられやすくなっていること。
- 些細な発言の矛盾や認識のズレが揚げ足取りの対象となり、周囲のライバーを巻き込んだ見え方になってしまっていること。
今回の問題は、本人の努力や売上高といった目に見えない貢献がある一方で、他のライバーが順番待ちをしていると言われる3Dスタジオの優先的な利用など、目に見える数字(登録者数など)と釣り合わないプロモーションが「不公平な贔屓」として受け取られてしまったことに端を発しています。一度「優遇されている」というレッテルを貼られてしまうと、言葉選びのわずかなミスやアカウント管理の甘さまでが過剰に問題視されてしまうという、大規模グループ特有のシビアな現状が浮き彫りになりました。これまで歌やダンスのパフォーマンスなどで実績や魅力がある配信者なだけに、今回の件で批判が強まってしまったことを残念に思う声も少なくありません。現在までに本人の口から今回の企画進行や告知手法に関する直接的な説明は行われていない状態であり、今後予定されている3Dライブでの告知内容や、他のライバーとのコラボ活動にどのような影響が出るのか、引き続き注目が集まっています。