SNSや掲示板で話題となっている、ホロライブの企画「ARK: Survival Ascended(ホロ鯖ARK)」における恐竜消滅トラブルについて、経緯をまとめました。
白上フブキさんが配信外で紛失アイテムを捜索しようと管理者コマンドを入力した際、誤ったコマンドを実行したことでサーバー内のテイム済み恐竜が一斉に消滅する事故が発生しました。他のメンバーのプレイ進捗にも大きな影響が出たことから、ネット上で大きな注目を集めています。
騒動の経緯
- 白上フブキさんが配信外の裏作業中、失ったアイテムを探すためにネット検索を行い、AIの回答を参考に管理者コマンドを実行しました。
- 実行したコマンド(destroyallenemies)により、低温ポッドに入っていなかったテイム済み恐竜がマップ全体から一斉に消滅しました。
- 当時配信中だった他メンバーの画面でも、目の前で恐竜たちが突如として消滅する様子がリアルタイムで映し出されました。
- 白上フブキさんはコマンドの入力ミスを認める内容のポストをXに投稿したものの、その直後に投稿を削除しました。
- その後、「テイム恐竜が全て消えてしまっており対応待ち」という、システム不具合であるかのような文面のお知らせに差し替えられました。
- サーバーのロールバック(巻き戻し)対応が行われることとなり、他のメンバーのプレイ時間やテイム成果が失われる事態となりました。
AIの誤回答によるコマンド誤爆と「エンティティ」の誤解
そもそも今回話題となった「エンティティ」とは、ARKなどのゲーム内に出現する恐竜、キャラクター、落ちているアイテム袋といった「すべての動的な物体データ」を指す開発・ゲーム用語です。白上フブキさんは配信外の作業中に失ったアイテムを探すため検索を行い、トップに表示されたAIの回答を参考にしました。そこには「admincheat destroyallenemies – これは落ちているアイテムバッグを含む敵対的なエンティティを表示します」と書かれていましたが、これはAIが作り出した完全な誤情報でした。「destroy(破壊・消去)」という英単語が入っている通り、実際にはマップ上の生物を一括消去する非常に危険な管理者コマンドであり、これを実行したことで低温ポッド外の恐竜が全滅する事故につながりました。当時配信中だったメンバーの目の前で恐竜が一瞬で消え去るなど、サーバー全体に被害が及ぶ結果となっています。
英語の単語を見れば危険性に気付けたはずである点や、十分な確認をせずに強力な管理者コマンドを実行してしまった軽率さに対して、疑問の声が集まりました。ファンからは「他のメンバーが何十時間も苦労してテイムした恐竜を巻き込んでしまった」「取り返しのつかないコマンドを安易に使う前に、詳しいメンバーや運営に確認すべきだった」といった厳しい指摘が上がっています。
告白ポストの削除と「消えてしまっており」という差し替え対応
コマンド実行直後、白上フブキさんは自身のXアカウントにて、誤ったコマンドを入力して恐竜を消してしまった旨を明かす投稿を行いました。しかし、そのポストは短時間で削除されました。その後に改めて投稿された告知では、「現在ホロ鯖ARKにて低音ポットに入っていないテイム恐竜が全て消えてしまっております。深夜なのですぐに運営さんの対応は難しいです。翌日確認してくださると思うのでご迷惑おかけしますが対応待ちとなります」という文面に差し替えられました。自身がコマンドを実行した事実には触れず、あたかも原因不明のエラーや突発的なサーバーのバグが発生したかのような書き方になっていたため、削除前のポストを見ていたユーザーの間でスクリーンショットが拡散される事態へと発展しました。
この対応について、ファンからは「ミスをしてしまったこと以上に、自らの非を伏せてサーバー不具合のように見せかけた姿勢が気になる」「最初から正直に自分のコマンドミスを説明して周囲に頭を下げていれば、ここまで荒れなかったはずだ」と、初動における説明の不誠実さを危惧する声が上がっています。
管理者権限の運用体制と「裏作業」への波及
ホロ鯖ARKでは、配信画面の明るさ調整やスタック時の脱出など、運営が24時間常駐できない環境での対応を目的として、参加メンバーにも管理者権限が共有されていました。しかし管理者コマンドは、アイテムの生成や生物の強制消去などゲームバランスを根本から変えてしまう権限も含んでいます。白上フブキさんは配信外でのプレイが多く、高難度のアーティファクト取得などを配信外で進めていたこともあり、今回のコマンド使用をきっかけに「過去の入手物もコマンドで出したのではないか」といった疑いの目を向けられることになりました。また、サーバーを巻き戻すロールバック対応によって、他のメンバーが積み重ねた配信時間や成果が無駄になってしまう点も大きな問題となりました。
ファンや視聴者の間では、「そもそも一般プレイヤーであるメンバー全員に強力な管理者権限を持たせる運用自体に無理があった」「自力で頑張っているメンバーの努力を台無しにしないためにも、コマンドの使用ルールを厳格に制限しておくべきだった」という意見が多く見られます。手作業で進めていた他のメンバーのプレイ時間を巻き戻してしまうことへのやるせなさを訴えるファンも少なくありません。
まとめ
- AIの誤回答を信じ込み、危険な一括消去コマンドを実行して全恐竜を消滅させたこと。
- 自身のミスを認めた投稿を削除し、不具合の発生を装うような告知に差し替えたこと。
- 誰でも強力なコマンドを使える管理体制の甘さと、他のメンバーの成果を巻き戻してしまったこと。
今回の騒動でファンが強い不満を抱いたのは、操作ミスそのもの以上に、多くのメンバーが長い時間を注ぎ込んで築き上げた成果が一瞬で失われた点と、ミスを伏せてサーバーエラーに見せかけようとした初動の不透明さにありました。マルチサーバーの企画を引っ張る立場だからこそ、トラブルが発生した際には責任の所在を明確にし、迅速かつストレートに経緯を共有する誠意が求められます。失われたデータの復旧対応とともに、迷惑をかけてしまったメンバーや配信を見守るファンに対して真摯に説明を重ねていく姿勢が、今後の信頼を取り戻す上で大切になっていくと考えられます。


