Vtuber界隈のいろいろと見ていると「配信かぶせ」という言葉をよく目にします。
「配信かぶせるのはダメだろ!」とか、「配信かぶせしたから箱愛が無い」とか。
というわけで今回は、「配信かぶせ」について解説していきます。
配信かぶせってなに?
「配信かぶせ」とは、事務所公式の企画配信と同時刻に自分の通常配信を行うことを言います。
事務所公式の企画配信とは、ゲームの大会だったり、歌のライブだったり、誰かの3Dお披露目配信がそれにあたります。
事務所公式のゲーム大会が行われている裏で、自分ひとりだけの別ゲームの実況配信を行うと「配信かぶせだ!」と言われてしまいます。
「配信かぶせ」は事務所に所属する人に対して使われることなので、基本的には事務所所属のVtuber界隈でしか見ることがない言葉です。
配信かぶせは悪いことなのか?
「○○さんが3Dお披露目やってるのに普通にゲーム配信してかぶせてるけどいいの?」とか言われているのを見たことがある人もいると思います。
どんどん配信かぶせが悪いことのような雰囲気が広がってきています。
実際に、やむを得ず配信がかぶってしまう場合(大会本番と公式企画がかぶった)には概要欄に配信がかぶることを詫びるような一言を入れているVtuberさんもいます。
ですが、配信かぶせは契約上絶対にやってはいけないこと、ではないです。
配信をかぶせても問題ないということです。
事務所側は配信をかぶせるな!と強要しているわけではないのです。
では、なぜ配信かぶせが悪いことのようになってしまったのか?というと、Vtuberさん同士での優しさが過剰に解釈されてしまったことが理由です。
Vtuberさんは3Dのお披露目配信がありますが、せっかくのお披露目だからいろんな人に見てもらおうということで、他のVtuberが「お披露目配信を見てあげて!」という優しさで自分の配信の時間をズラすことが以前からありました。
仲間を思う気持ちからくる善意で配信をかぶせないようにしていたのです。
しかし、それがいつの間にか「3Dお披露目配信にはかぶせてはいけない」というルールがあると解釈してしまう視聴者が増えてしまいました。
一度そのようなことが出回ってしまうと、それ以降は事実として扱われてしまうのが昨今のネット世界です。
今でも多くの視聴者が「3Dお披露目とか、事務所の企画には配信をかぶせちゃいけないんだ」と思っています。
まとめサイトは「○○が配信かぶせしてる!」と記事化しますし、Twitterではその記事を元にさらに叩きが進行していきます。
配信かぶせは悪いことではない
いくら配信かぶせが悪いことじゃないとはいえ、事務所に所属しているVtuberさんたちは事務所愛というのがあります。
これは気持ちの問題です。
配信をするのも、配信をしないのも自由です。
ですので、「配信かぶせをするな!」と叩くのも良くないですし、逆に「配信かぶせしてもいいんだから、配信すれば?」と意見するのも良くないです。
Vtuberさん本人の意志にまかせましょうということです。