「自分しか知らないはずの悩みや職業が、なぜかYouTubeの広告に出てくる……」と感じて、気味が悪い思いをしていませんか?
まるでスマホの中を覗かれているような感覚になりますが、実はこれにはGoogleの高度な仕組みが関係しています。
Googleアカウントの広告設定を確認・変更する
YouTubeを運営しているGoogleには、「マイアドセンター」という広告の設定画面があります。ここでは、あなたの年齢、性別、興味関心のあるトピックなどが細かく記録されています。
「髪の悩み」や「特定の職業」に関する広告が出るのは、あなたが直接その動画を見ていなくても、「同じ年代や性別の人たちが関心を持ちやすいもの」や「他のサイトでの検索履歴」からAIが推測して表示しているためです。
もし特定の広告を消したい場合は、Googleアカウントの「データとプライバシー」から広告設定をオフにするか、個別に興味のないトピックを削除することで、自分に関連性の高すぎる広告を制限することが可能です。
視聴履歴や検索履歴を管理する
YouTubeの広告は、YouTube内での行動だけでなく、Google検索や、Googleのサービスを利用している他のアプリでの動きも参考にしています。
例えば、ブラウザで仕事に関連するワードを検索したり、特定の場所で地図アプリを使ったりすると、その情報が「あなたの興味」として蓄積されます。これが「動画を見ていないのに、職業やライフスタイルに合った広告が出る」理由の一つです。
対策として、YouTubeの設定から「再生履歴」や「検索履歴」を削除したり、一時停止にしたりすることをおすすめします。これにより、AIがあなたの好みを学習する材料を減らすことができます。
なぜ写真や私生活まで知られているように感じるのか
結論から言うと、YouTube(Google)があなたの写真フォルダを直接覗いて、その中身を解析して広告を出しているという事実は確認されていません。
しかし、私たちが想像している以上に、AIは以下のような「匿名化された情報」を組み合わせて、あなたの現状を予測しています。
- デバイスに入っている他のアプリの種類とその使用状況
- アクセスしたウェブサイトの履歴(ウェブサーフィン全て)
- 位置情報(住んでいる地域やよく行く場所)
- 年齢層や性別などの基本属性
例えば、特定の年代が使いそうなアプリがスマホに入っていたり、特定の地域で活動していたりするだけで、AIは「この人はこの職業かもしれない」「この年代なら髪の悩みがあるはずだ」と驚くべき精度で推測します。これが、まるで「中身を見られている」かのような的中率を生んでいる正体です。
まとめ
- Googleの「マイ アド センター」で、登録されている興味関心を確認・削除する
- YouTubeの視聴履歴や検索履歴を整理して、AIの学習をリセットする
あまりにも自分にぴったりの広告が出ると驚いてしまいますが、それはAIが膨大なデータから導き出した「推測」の結果です。設定を見直すことで、より安心してYouTubeを楽しめる環境を整えていきましょう。