普段は数千回再生されるのに、急にある動画だけ数回でピタッと止まると「動画の質が悪かったのか」と不安になりますよね。実はそれ、内容の良し悪し以前に「システム上のスタートライン」に立てていないだけかもしれません。
この記事では、ショート動画が再生されないアルゴリズムの挙動と、具体的な対処法を解説します。
ショートフィードに乗っているか確認する
結論から言うと、一桁や0回といった極端に少ない再生数で止まっている場合、その原因は「動画の質」ではありません。
YouTubeショートにおいて、再生数が回るための絶対条件は「ショートフィード(おすすめ)」に乗ることです。普段数千回再生されているのであれば、あなたのチャンネルには十分な実績があります。
今回の一桁という数字は、そもそも動画がショートフィードという土俵に上がれていない状態(露出が始まっていない状態)を示しています。
YouTube Studioのアナリティクスで「リーチ」を確認し、トラフィックソース(流入元)が「ショートフィード」になっているか見てみてください。おそらく、ここがほぼゼロになっているはずです。
まずは「質が悪かったからだ」と自分を責めるのをやめて、「システムがまだ配り始めていないだけ」と捉え直しましょう。
時間を空けて「再アップロード」を試す
ショート動画の場合、投稿直後にシステムがうまく動画を認識できず、そのまま埋もれてしまうケースが稀にあります。
もし24時間経過しても再生数が一桁のまま動かない場合は、一度その動画を削除(または非公開)にして、再アップロードすることをおすすめします。
その際、以下の微調整を行うとシステムに再認識されやすくなります。
- ファイル名を変更する(例:movie01.mp4 → cooking_short.mp4)
- タイトルやハッシュタグを少し変える
- 投稿する時間帯をずらす
これだけで、前回が嘘のようにいつもの数千回ラインまで届くことはよくあります。単なるシステムの「詰まり」を解消するイメージで試してみてください。
なぜその問題が起きているのか
あなたが悪いのではなく、YouTube側の「検閲とテスト配信のシステム」が影響しています。
YouTubeショートは、投稿された瞬間に膨大な数の動画がサーバーに送られます。AIはこれらを一瞬で解析し、「不適切なコンテンツではないか」「著作権違反はないか」「どのジャンルの動画か」を分類します。
通常、この初期チェックをパスすると「テスト配信(シード)」として、一定数の視聴者のフィードに試験的に流されます。あなたのアベレージである数千回というのは、このテスト配信が正常に行われている証拠です。
しかし、今回の一桁という現象は、以下のいずれかの理由で初期チェックの段階で保留されている可能性が高いです。
- 誤検知による制限: 映像内の何かが(肌色が多い、暴力的に見える動きなど)AIに誤って「要審査」と判定され、フィードへの供給が止められている。
- メタデータの不一致: タイトルやタグが動画内容と乖離していると判断され、AIが「誰におすすめしていいかわからない」と迷子になっている。
- システム遅延: 単純にYouTube側の処理が混雑しており、フィードに乗せる処理が後回しになっている。
つまり、動画の面白さを人間が見て「つまらないから一桁」と判断したのではなく、機械的な処理フローの中で「保留ボックス」に入ってしまった状態です。
ショート動画は「フィードに乗れば数千回、乗らなければ数回」という、0か100かの挙動になりやすい仕様です。そのため、極端に再生数が低い場合は、コンテンツの中身ではなく、システムの挙動を疑うのが正解なのです。
まとめ
- 一桁の再生数は「質の低さ」ではなく、「ショートフィードに乗っていない」というシステム的な状態。
- AIの誤検知や処理遅延で「保留」になっている可能性が高いので、再アップロードで改善することが多い。
いつも数千回再生される実力があるのですから、自信を持ってください。今回の一件は単なる「エラー」のようなものです。再投稿して、いつものように多くの人に見てもらいましょう。