【ホロライブ訴訟】「マリアのVTuberにうず(バーチャルブッダ)」は、にじさんじファンを名乗り対立煽りをしていた?

 

SNSや掲示板に書き込まれたコメントを分析し、なぜ最近話題になっているのかを検証しました。

VTuber事務所「ホロライブ」を運営するカバー株式会社が、誹謗中傷や著作権侵害を行っていたとされる投稿者に対し、米国で訴訟を提起した件が大きな注目を集めています。特に、当該投稿者【マリアのVTuberにうず(バーチャルブッダ)】がYouTubeの削除申請に対して「異議申し立て」を行った結果、自身の氏名や住所が裁判資料として公開される事態となり、その法的手続きへの理解不足や、使用していたメールアドレスに含まれていた特定の文字列が波紋を広げています。

 

【経緯・タイムライン】

  • カバー株式会社が著作権侵害を理由に当該チャンネルの動画削除を申請し、YouTube側がこれを受理して動画を削除しました。
  • これに対し、投稿者側が「正当な動画である」としてYouTubeに対して異議申し立て(カウンターノーティス)を行い、動画の復旧を求めました。
  • 異議申し立ての手続きに伴い、投稿者の個人情報(氏名・住所・連絡先)が申立人であるカバー株式会社へ転送されました。
  • カバー株式会社は動画の復旧を阻止するため、YouTubeの管轄地である米国カリフォルニア州の連邦裁判所に著作権侵害訴訟を提起しました。米国の司法制度に基づき訴状等の裁判資料が公開され、投稿者の実名(YAMASHITA)や住所、メールアドレスがネット上で閲覧可能な状態となりました。
  • 公開されたメールアドレスに「2434fan(にじさんじファン)」という文字列が含まれていたことが発覚し、さらなる議論を呼んでいます。

 

現在、議論の焦点となっている主なトピック

米国訴訟における「異議申し立て」のリスクと法知識の欠如

今回の騒動で最も指摘されている点は、著作権侵害の警告に対する「異議申し立て」という手続きが持つ法的な意味の重さです。YouTubeのプラットフォーム上で異議申し立てを行うことは、単なるアカウント復活の嘆願ではなく、「削除が不当であるため、法廷で争う準備がある」という意思表示に他なりません。この手続きを行うと、プラットフォーム側はDMCA(デジタルミレニアム著作権法)に基づき、申立人の個人情報を権利者へ開示し、権利者が訴訟を起こすための期間を設けます。今回、投稿者は「YouTubeが守ってくれる」「動画が単に戻るだけ」といった軽い認識で手続きを行った可能性が高く、結果として自らの手で個人情報を全世界に公開する引き金を引いてしまったという論理的矛盾が批判されています。

この事態に対し、コミュニティからは「自業自得である」という厳しい意見が大半を占めています。特に、他者を攻撃する動画を投稿し続けてきた人物が、いざ自身が法的な場に引きずり出された際に、あまりにも無防備で知識不足であった点に冷ややかな視線が向けられています。米国での訴訟は日本国内とは比較にならないほどの弁護士費用や賠償金が発生するリスクがあり、安易に異議申し立てを行った判断力の甘さが、かえって「アンチ活動のリスク管理すらできていない」という呆れ混じりの反応を引き起こしています。また、住所が特定されたことにより、ネット上の野次馬的な興味本位の視線に晒されている現状も観測されます。

 

「にじさんじファン」を騙るメールアドレスと対立煽りの疑惑

裁判資料から発覚したメールアドレスに「2434fan」という文字列が含まれていた事実は、著作権問題とは別のベクトルで激しい批判を巻き起こしています。「2434」はVTuberグループ「にじさんじ」の隠語として広く知られており、この文字列を使用していたことは、投稿者が同グループのファンを装っていた、あるいはファンを装って他グループ(ホロライブ)を攻撃することで、両グループ間の対立を煽る意図があったのではないかという疑惑を決定的なものにしました。過去にはにじさんじライバーへの批判動画も投稿していた経緯があるため、純粋なファン活動ではなく、自身の保身や責任転嫁のために特定の属性を利用していた「なりすまし」であるとの見方が強まっています。

この点は、ホロライブのファンだけでなく、にじさんじのファン層からも猛烈な反発を招いています。特定のグループのファンを名乗りながら迷惑行為を行うことは、そのコミュニティ全体の品位を貶める行為であり、「対立煽りによって両方のファンに不快な思いをさせていた元凶」として認識されています。掲示板等では「どちらのファンでもなく、単なる愉快犯だったことが証明された」「隠れ蓑にするためにファンを自称していたのが悪質」といった声が上がっており、全方位から信頼を失う結果となりました。これまで「事実ベース」と称して活動していた投稿者の信頼性は、この偽装工作の発覚によって完全に崩壊したと受け止められています。

 

米国での著作権侵害訴訟による甚大な経済的・社会的リスク

今回のケースが日本国内の誹謗中傷訴訟と大きく異なるのは、舞台が米国の連邦裁判所であり、争点が「著作権侵害」である点です。米国の著作権法では、故意の侵害が認められた場合、1作品につき最大15万ドル(約2000万円以上)という高額な法定損害賠償が認められる可能性があります。投稿者がAI生成物などを用いて独自の権利を主張したとしても、元となるキャラクターの権利は企業側に帰属するため、勝ち目は極めて薄いと見られています。また、カリフォルニア州での裁判に対応するためには現地の弁護士を雇う必要があり、その着手金や時間給だけでも莫大な金額になると予想され、判決を待たずして経済的に破綻する可能性が指摘されています。

第三者視点では、この状況は「誹謗中傷や無断使用に対する企業側の本気度」を示す象徴的な事例として捉えられています。これまで「海外プラットフォームなら日本の法律は及びにくい」と高を括っていた悪質な投稿者たちに対し、今回の措置は強烈な抑止力となると評価する声が多く聞かれます。一方で、投稿者に対しては「人生を棒に振るレベルの代償」「これから待ち受ける賠償請求や社会的制裁の重さに気づいているのか」といった、事の重大さを懸念するコメントも散見されます。単なるアカウント停止(BAN)で済む話を、法廷闘争へ持ち込んでしまった判断ミスは、取り返しのつかない事態を招いたと見られています。

 

まとめ

一連の議論を整理すると、掲示板等では主に以下の点が批判の核心となっているようです。

  • 異議申し立て手続きのリスクを理解せず、自ら個人情報を企業側に提供し、さらに全世界へ公開される原因を作った法知識の欠如。
  • メールアドレスによる「なりすまし」が発覚し、対立煽りを目的としていたことが露見したことによる、全方向からの信用失墜。
  • 米国訴訟という極めてハードルの高い事態を招き、高額な賠償金や弁護士費用によって再起不能なダメージを負う可能性が高い現状。

今回の騒動は、インターネット上での匿名性が、法的な手続きの前ではいとも簡単に剥がれ落ちるという現実を浮き彫りにしました。特に、プラットフォームの規約や国際的な法制度を軽視した結果、想定を遥かに超える社会的・経済的制裁を受けることになったこの事例は、今後のネットリテラシーや誹謗中傷対策における重大な判例として、長く語り継がれることになるでしょう。