最近ではラジオ番組を『radiko』で聞くという人も多いでしょう。
インターネットを通じでパソコンでもスマホでも高音質でラジオが聞けるのが便利です。
しかし、radikoは過去1週間分の番組しか聞けず、それ以上前の放送回を聞く方法がありません。
そこで今回は、「YouTubeにある『ラジオ番組の切り抜き動画』って違法?」というテーマで解説していきます。
ラジオ番組の切り抜き動画って合法?
YouTubeで聞きたいと思ったラジオ番組の名前で検索をかけると、その番組の切り抜き動画がヒットすることが多いです。
有名な番組だったりすると何個も切り抜き動画が上がっているのが確認できます。
さて、ここからが本題です。
ラジオ番組の切り抜き動画は合法なのか?違法なのか?という問題です。
結論から言えば「ほぼ99%の確率で違法」でしょう。
合法な切り抜き動画を見つけるほうが難しいと私は思います。
では、合法な切り抜き動画とはなんなのか?という話です。
番組公式チャンネルやラジオ局の公式チャンネル、もしくはパーソナリティさん自身のチャンネルで上がっているものは合法でしょう。
公式が上げているものが違法であることはありえません。
公式チャンネルで上がっている切り抜き動画はいろいろな権利関係をしっかりクリアできている合法な切り抜き動画です。
なんで切り抜き動画は違法なの?
ラジオ番組にかぎらず、テレビ番組でもそうですが、ネット上にそれらの動画や音声をアップロードするのは違法だというのはなんとかくの常識でわかっていると思います。
これは「違法アップロード」や「著作権侵害」という法律が関わってきます。
切り抜き動画に関しては特に著作権侵害が重要となってきます。
【著作権侵害】とは、著作物(映像や音声、画像や文章など誰かが作ったもの)を無許可で勝手に自分の作品として使ってはいけないというものです。
逆に言えば許可さえちゃんと取ればOKです。
他人の作ったものを勝手に使うというのがダメなわけです。
ラジオ番組の切り抜き動画も許可さえ取れていれば合法ということになります。
しかし、ラジオ番組の切り抜き動画が許可される可能性は0に等しいといえます。
だって、切り抜き動画に許可を出してもラジオ局側にはお金が入りませんから!
ラジオ番組のパーソナリティさんは有名人です。
番組への出演料がもちろん払われれいるわけですが、その出演料はラジオ番組に出演する分しか払われていません。
そりゃラジオ番組に出演するんだからラジオの出演料が払われている、当たり前ですよね?ラジオ番組のパーソナリティさんなんですから。
しかし、この当たり前の契約内容がとても重要です!
この契約には「YouTubeに音声がアップロードされる」という部分の出演料が支払われていないのです。
切り抜き動画にするのであればYouTubeへの出演料が別途必要なわけです。
切り抜き動画を公式でも作ってもYouTubeからの収益というのはたいしたものではないです。
たいていは出演料のほうが高くなってしまいますので。
ですので、ラジオ番組が公式でYouTubeに切り抜き動画をアップロードすることはほとんどありませんし、切り抜き動画の許可が降りる可能性は0に等しいです。
違法なラジオ番組の切り抜き動画を通報するには?
ラジオ番組の切り抜き動画だけを聞いて、本家のradikoの方では番組を聞かない人が多いようです。
それではラジオ局側にお金が入りません。
ラジオ局の収益的にも良くないですし、場合によってはラジオ局の経費削減で好きなパーソナリティさんの番組が終わってしまうことにも繋がります。
ですので、違法な切り抜き動画は無い方がラジオ業界にとって健全です。
しかし、その違法な切り抜き動画を削除したり通報する権利は私達一般リスナーにはありません。
私達リスナーはそのラジオ番組の著作権を持っていませんから。
著作権侵害で通報できるのは著作権を持っている人、今回の場合だとラジオ局だけです。
というわけで、違法な切り抜き動画を発見したらラジオ局に問い合わせメールを送って「こんな違法な切り抜き動画がありましたよ!」と教えてあげましょう。
リスナーにできるのはこれが限界です。