SNSや掲示板に書き込まれたコメントを分析し、なぜ最近話題になっているのかを検証しました。
今回は、VTuberグループであるにじさんじに所属する魔界ノりりむさんが、同じく所属ライバーであるミン・スハさんの3Dお披露目配信と同時間帯に外部コラボを配信した事案を取り上げます。これをきっかけとして、界隈で定期的に議論の的となる「配信の被せ」の是非について掘り下げていきます。
議論のポイント
- ミン・スハさんの3Dお披露目配信が実施され、多くの所属ライバーが同時刻の配信を控えるという配慮を見せます。
- 同じ時間帯に、魔界ノりりむさんが外部の配信者たちとゲーム企画のコラボ配信を開始しました。
- 暗黙の了解とされる配信の時間を重ねない配慮がなかったとして、掲示板などで指摘が相次ぎました。
- 議論が進むにつれ、魔界ノりりむさん個人の問題というより、配慮を義務化する風潮そのものへの疑問が噴出します。
- 被せは明確なルール違反ではないという声と、それでも過去に多くのライバーが叩かれてきたという歴史を巡って、様々な意見が交わされています。
明文化されていない「被せ禁止」のルール
VTuberグループのにじさんじでは、所属ライバーの3Dお披露目や大きな記念配信がある際、他のライバーは同時刻の配信を避けるか、限定配信に切り替えるという配慮の文化が根付いています。しかし、これは運営会社が定めた公式のルールではなく、あくまでライバー個人の善意やファン同士の暗黙の了解に過ぎません。過去を振り返ってみても、スケジュールの都合や単なる確認漏れで配信時間を被せてしまったライバーは多数存在しており、今回に限った珍しい出来事ではないという事実があります。
それにもかかわらず、被せが発生するたびにネット上では厳しい声があがるようです。リスナーからは、公式ルールではないのだから自由に配信して良いはずだという擁護がある一方で、長年続いてきた配慮の文化を壊してほしくないという意見も根強く、ファン同士の価値観の違いから議論が白熱してしまう傾向があります。
過去の事例とマナー自治による摩擦
これまでの歴史において、他のライバーのお披露目配信に意図せず時間を被せてしまったライバーは少なくありません。その度に、一部の熱心なファンが配信のコメント欄や掲示板などで注意を行い、結果的にライバーが謝罪したり配信を中断したりする事態が起きてきました。今回の魔界ノりりむさんの場合、外部配信者とのコラボ企画だったこともあり、直前のスケジュール変更が難しかったと推測されますが、やはり一部のファンからは周囲と足並みを揃えてほしかったという声があがりました。
こうした状況に対して、多くのネットユーザーは過剰なマナー自治の蔓延を危惧しているようです。応援する気持ちが強いあまり、暗黙の規定通りに怒りにいく一部のファンの行動が、かえって界隈の空気を窮屈にし、配信活動を縛り付けているのではないかと懸念する意見が多く見受けられます。
まとめ
- 配信の被せを禁止する明確なルールはなく、あくまでライバー個人の配慮に委ねられていること。
- 過去にも多くのライバーが被せてしまっているが、その度に一部のファンから厳しい指摘を受けてきたこと。
- 理不尽な批判を避けるためにも、結果的には被せないことが有効な自衛手段になっていること。
にじさんじのファンは、ライバー同士が互いの大きなイベントを応援し合い、グループ全体で盛り上げるという一体感を長く楽しんできました。そうした連帯感や仲間意識に魅力を感じているからこそ、一部のファンは配慮があって当然という認識を強めていったと考えられます。
そうした背景があるため、たとえ公式のルールでなくとも、暗黙の了解から外れた行動をとるライバーに対して、界隈の一体感を乱されたと感じて不満や批判の声をあげてしまう人が一定数存在します。過去の事例を見ても、悪意のないうっかりとした被せであっても、熱心なファンによる厳しい指摘が繰り返されてきました。
ルール違反ではないとはいえ、現実として被せが発生するたびに不要な議論や批判が巻き起こってしまいます。ライバーが理不尽に叩かれたり、せっかくのコラボ相手に迷惑をかけたりしないためにも、界隈の特有の空気感を読み取り、なるべく重要なイベントには配信時間を重ねないようにすることが、現時点ではもっとも安全な自衛策と言えるのかもしれません。


