YouTubeを視聴している最中に、突然不快な警告音が鳴り響いたり、怪しい詐欺のような画面が表示されたりすると、非常に不安になりますよね。
端末が故障したのか、あるいはウイルスに感染したのかと心配されている方も多いはずです。
ブラウザの拡張機能や不審なアプリを確認する
突然の警告音や詐欺画面の多くは、端末そのものの故障ではなく、ブラウザに追加された「不審な拡張機能」や、意図せずインストールされた「アドウェア(広告を表示させるソフト)」が原因であることがほとんどです。
まずは、お使いのブラウザ(ChromeやSafariなど)に、心当たりのない拡張機能が追加されていないか確認しましょう。特に「動画をダウンロードする」「広告をブロックする」といった便利な機能をうたうツールが、悪質な広告を呼び込んでいるケースがあります。不要な拡張機能はすべて削除し、一度ブラウザを再起動してみてください。
ブラウザの通知設定とキャッシュをリセットする
何度も同じような詐欺画面が出る場合は、ブラウザの「通知許可」が悪用されている可能性があります。特定のサイトから通知を受け取る設定になっていると、YouTubeを開いていなくても警告音付きの偽通知が届くことがあります。
設定画面から「サイトの設定」を開き、「通知」の項目に見覚えのないURLがあればすべてブロックしてください。あわせて、ブラウザの「キャッシュ(一時保存データ)」を削除することで、不具合を引き起こしている古いデータを取り除くことができます。
フェイクアラートとYouTube広告の仕様について
これらは一般的に「フェイクアラート(偽警告)」と呼ばれる手法です。YouTubeの広告審査を巧みにすり抜けて表示されることがあり、ユーザーの恐怖心を煽って偽のウイルス対策ソフトを買わせたり、個人情報を盗もうとしたりします。
おすすめ画面に表示される場合は、YouTube側の広告配信アルゴリズムが、過去にクリックしてしまった不審なサイトに関連付けて表示している可能性もあります。「この広告を表示しない」というオプションを選択し、地道にフィードバックを送ることも対策の一つです。決して警告画面に表示された電話番号にかけたり、ボタンを押したりしないよう注意してください。
まとめ
- ブラウザの拡張機能やインストールしたばかりのアプリに不審なものがないか確認する
- ブラウザの設定から「通知の許可」をオフにし、キャッシュを削除する
こうしたトラブルは、落ち着いて対処すれば必ず解決できます。警告音に驚いて慌てて操作せず、まずはブラウザの状態をクリーンにすることから始めてみてください。あなたの快適な動画視聴環境が早く戻ることを願っています。