YouTubeで動画を見ようとした際、画面に「ログインしてbotではないことを確認」という警告が表示され、視聴をブロックされてしまう現象。特にDiscordの「Watch Together」やTwitterなどの埋め込み動画で発生すると、ログインボタンすら押せずに手詰まりになってしまいます。
この記事では、なぜあなたのデバイスでこのエラーが出るようになったのかという「仕組み」と、具体的な解除手順について解説します。
IPアドレスの変更(ルーター再起動)とネットワークの切り替え
まず結論からお伝えすると、「ログインしてbotではないことを確認」というエラーが表示される原因は、あなたの端末(スマホやPC)そのものではなく、あなたが利用している「自宅のネット回線(IPアドレス)」に対して制限がかかっていることにあります。
そのため、個別のデバイス設定をいじるのではなく、回線の大元への対処が必要です。以下の手順を試してください。
- Wi-Fiルーターの電源を切り、数分待ってから再起動する
多くの家庭用インターネット契約では、ルーターを再起動することで「IPアドレス(ネット上の住所)」が新しいものに書き換わります。IPが変われば、YouTube側の「この住所はbotかもしれない」という認定がリセットされ、制限が解除される可能性が高いです。 - 一時的にモバイルデータ通信(4G/5G)に切り替える
Wi-Fiを切ってスマホの回線で再生できるか確認してください。これで再生できるなら、端末の故障ではなく「自宅Wi-FiのIPアドレス」が原因であることが確定します。
※VPNやプロキシを使用している場合は、それが原因でGoogleのセキュリティに引っかかり、このエラー画面が出ることが多いため、一時的にVPN接続をオフにするだけで解決することがあります。
Discordや埋め込み動画で発生する場合の回避策
Discordの「Watch Together」やSNSの埋め込みプレイヤーで「ログインしてbotではないことを確認」と表示されると、ログイン操作ができず対処不能に見えますが、これは「埋め込みブラウザの仕様」によるものです。
以下の方法で回避できるか確認してください。
- 「ブラウザで開く」を選択する
TwitterやDiscord内で再生しようとせず、リンクをChromeやSafariなどの「普段使用しているブラウザアプリ」で開いてください。普段のブラウザであれば、Googleアカウントにログイン済みであることが多いため、bot判定を回避できる(または人間である証明ができる)場合があります。 - Cookie(クッキー)とキャッシュの削除
ブラウザ版で視聴しようとしている場合は、一度YouTube関連のCookieを削除し、再ログインすることで正常なアクセスとして認識されることがあります。
なお、よくある質問として「埋め込み動画にて、ログインした状態で再生することは可能か」がありますが、基本的には難しい仕様になっています。
多くのアプリ内ブラウザや埋め込みプレイヤーは、普段のChromeなどとは切り離された「サンドボックス(隔離された環境)」で動作するため、ログイン情報は共有されません。埋め込み上でログインを試みてもセキュリティ制限で弾かれることが多いため、「外部ブラウザで開く」のが最も確実な解決策となります。
なぜ「botではないことを確認」と表示されるのか?YouTubeのセキュリティ仕様
このトラブルに遭うと「自分が何か違反をしたのではないか」と不安になるかもしれませんが、あなたが悪いわけではありません。これはGoogle(YouTube)の自動防衛システムの仕様によるものです。
「ログインしてbotではないことを確認」という警告が表示される背景には、以下のような仕組みがあります。
1. 「IPアドレス」への評価(IPレピュテーション)
インターネット上の住所である「IPアドレス」には、信用スコアのようなものがあります。
たまたま割り当てられたIPアドレスが、過去にスパム行為に使われていたり、同じプロバイダを使っている他の誰かが短時間に大量のアクセスを行ったりした場合、そのIPアドレス全体が「要注意リスト」に入ってしまいます。
あなたは普通に使っているだけでも、「怪しい住所からアクセスが来ている」とシステムが機械的に判断してしまうため、bot確認画面が表示されるのです。
2. 未ログイン(埋め込み)状態の警戒レベル
YouTubeアプリやChromeで「ログイン中」の状態であれば、Googleは「このアクセスは普段の〇〇さんだ」と認識できるため、多少IPが怪しくても通してくれます。
しかし、DiscordやTwitterの埋め込みなど「ログイン情報がない(匿名)」状態からのアクセスの場合、Googleはユーザーを特定できません。そのため、IPアドレスの信頼性だけで判断せざるを得ず、少しでも疑わしいIPだと即座にブロック(bot確認要求)を発動させる仕組みになっています。
つまり、これは物理的な故障やアカウントBANではなく、「たまたま汚れたIPアドレスを引いてしまった」ことによる一時的なセキュリティロックと言えます。
まとめ
- IPアドレスを変更する
自宅Wi-Fiのルーターを再起動し、IPアドレスを新しくすることで制限が解除される可能性が高いです。 - 埋め込みでの視聴は諦め、ブラウザへ飛ぶ
DiscordやTwitterの埋め込み環境ではログイン情報の共有が難しいため、エラーが出たらすぐに「ブラウザで開く」を選択しましょう。
この「ログインしてbotではないことを確認」という表示は、インターネットを使っていれば誰にでも起こりうる「交通事故」のようなものです。あなたの使い方が間違っていたわけではありません。まずはルーターの再起動を試し、クリーンなIPアドレスを取得して、快適な動画視聴環境を取り戻しましょう。