SNSや掲示板で話題となっているにじさんじ所属ライバーによるユニット「セルメイツ」の新曲発表をめぐる批判について、詳しい経緯をまとめました。
月ノ美兎さん、椎名唯華さん、笹木咲さん、葛葉さん、剣持刀也さん、星導ショウさんの6名が集まったこのユニットですが、今回の批判は楽曲自体のクオリティに向けられたものではありません。結成当初に示されていた「尖った面白い企画をやるための集まりであり、音楽をメインにするユニットではない」というスタンスとの食い違いや、剣持刀也さんが前ユニット「ROF-MAO」を脱退した理由との兼ね合いといった活動経緯の矛盾こそが、炎上の大きな引き金となっています。
騒動の経緯
- 月ノ美兎さん、椎名唯華さん、笹木咲さん、葛葉さん、剣持刀也さん、星導ショウさんの6名によって「セルメイツ」が結成されました。
- 結成当初は、音楽活動を売りとするのではなく、尖ったバラエティ企画を緩く楽しむ非公式ユニットであるという趣旨の説明がなされます。
- 同時期に剣持刀也さんが多忙さや音楽活動への向き合い方などを理由に「ROF-MAO」を脱退し、前ユニットは活動休止期間に入りました。
- 結成から半年を迎えた節目に、ペアでの歌ってみた動画の投稿に続き、半年記念のオリジナル新曲リリースと公式告知が発表されます。
- 楽曲の公開にとどまらず、動画内でユニット用の新3D衣装を要望するなどライブを見据えた動きを見せたことで、これまでの説明との矛盾に批判が集まりました。
楽曲の良し悪しではなく「企画系ユニット」というスタンスとの食い違い
今回のセルメイツによる新曲リリースに対して、ネット上では楽曲の完成度そのものを否定する声はほとんど見られません。問題の核心となっているのは、結成当初にメンバー側から示されていた「音楽ユニットではなく、尖った面白いことをやるための集まり」「本気でガツガツやるのではなく部活のようなノリ」という前提とのズレです。動画企画を中心とした自由な活動を掲げていたにもかかわらず、結成からわずか数ヶ月でペアごとの歌ってみた動画を立て続けに投稿し、半年記念に合わせて本格的なオリジナル新曲まで配信リリースされました。短期間でここまでの楽曲展開を行うには結成直後から水面下で準備を進めていたことになり、普段は斜に構えた緩いスタンスをアピールしながらも、実際には最初から大掛かりな音楽展開を計画していた姿勢が浮き彫りとなっています。
気軽な企画ユニットであると予防線を張りつつ、裏では周到に楽曲制作を進めていたことに対し、事前の説明と実際の行動に食い違いがあるという指摘が相次いでいます。バラエティ重視の活動だと思って応援していたファンからは、都合よく発言や方針をひるがえしているように見えるとの厳しい意見が上がっています。
剣持刀也さんのROF-MAO脱退理由と新曲リリースの矛盾
新曲の発表が強い反発を招いたもう一つの決定的な理由は、剣持刀也さんの前ユニットである「ROF-MAO」からの脱退経緯にあります。剣持刀也さんは、活動量の増加やキャパシティの限界、音楽活動への向き合い方などを理由に挙げて前ユニットを脱退し、その結果として前ユニットは今後の見直しのために活動休止を余儀なくされました。ところが、一度立ち消えになりかけていたセルメイツを再始動させて主導的に動かしていた人物が剣持刀也さん本人であったことに加え、前ユニットが休止している最中に、こちらのユニットでは半年足らずで新曲をリリースし、新衣装やライブまで視野に入れた活動を精力的に進めています。音楽活動への負担などを理由に長年続いたユニットを離れた直後の出来事であったため、活動内容の矛盾が際立つ形となりました。
前ユニットの活動を止めてまで離脱したにもかかわらず、別のユニットで早々に新曲を出して意欲的に歌っている姿に対して、結果として単なる乗り換えに見えてしまうという批判が噴出しています。前ユニットを真剣に応援していたファンからは、脱退時に語った理由とまったく辻褄が合っていないと憤る声が上がっています。
冷めたノリとガツガツした活動展開のギャップ
セルメイツは動画内で、他のライバーの配信を鑑賞して冷ややかに言及したり、親族を巻き込んだりといった独特の内輪ノリを展開してきました。メンバー自身も「憧れで集まっただけ」といった気軽さを強調していましたが、新曲のリリースに伴い公式アカウントによる手厚い告知が行われ、配信内ではユニット用の新3D衣装が欲しいと運営に求めるような発言まで飛び出しています。周囲を茶化すような冷めた態度を見せながら、実際には人気や実績のあるメンバーの力を利用して衣装やライブといった大きなメリットを貪欲に獲得しようとしている動きが、視聴者に強い違和感を与えています。
普段は真面目にやることを避けるような態度を取りながら、裏ではどのユニットよりも素早く新曲や新衣装といった特権を狙いにいく姿勢に対して、見苦しさを感じるという意見が上がっています。自分たちだけが特別扱いを受けようとしているように映ってしまう点について、疑問を抱くファンも少なくありません。
まとめ
- 音楽メインではない企画系ユニットと説明しながら、早期から周到に新曲リリースへ舵を切ったこと。
- 剣持刀也さんが音楽活動へのキャパシティを理由に前ユニットを脱退・休止させた直後に新曲を出したこと。
- 楽曲自体の問題ではなく、過去の脱退理由や結成当初のスタンスとの食い違いが批判を集めたこと。
ファンが抱いている不満の根底には、新曲そのものへの不満ではなく、これまでライバー本人が語ってきた言葉や活動の筋道が崩れてしまったことへの失望感があります。活動負担を理由にした脱退や、気楽な企画ユニットという説明をそのまま信じて受け止めていたファンにとって、休止中のグループをよそに短期間で新曲や衣装の獲得へと突き進む姿は、不誠実な行動として映ってしまいました。だからこそ、楽曲の発表という本来喜ばしいはずの出来事に対して、過去の経緯を軽視した振る舞いであるという厳しい声が集まる結果となりました。


