Vtuberやストリーマーのライブ配信で、時折見かける「今何してるの?」というコメント。
一見すると普通の質問ですが、実はこのコメントを快く思わない配信者やリスナーは少なくありません。
今回は、なぜこの「今何してるの?」というコメントが嫌われる傾向にあるのか、その理由と背景を解説していきます。
嫌われる理由1:「見ればわかる」という配信者の本音
このコメントが敬遠される最大の理由は、「配信画面を見れば、何をしているかは一目瞭然であるべき」という点にあります。
例えば、人気ゲーム「APEX LEGENDS」をプレイしていれば「APEXをプレイしている」し、新商品の食レポをしていれば「新商品を食べて感想を話している」わけです。
もちろん、途中から配信を見に来た人にとっては状況が分からないこともあるでしょう。
しかし、多くの場合、1〜2分ほど黙って配信を見ていれば、トークの流れや画面の情報から、何をしているのかは自然と理解できるはずです。
そんな中で「今何してるの?」と質問されると、配信者としては「画面を見てもらえれば…」と感じてしまい、少しイラッとしてしまうのも無理はありません。
嫌われる理由2:視聴者同士の不要なやり取りを誘発する
「今何してるの?」というコメントに対して、他の視聴者が「今〇〇してるよ!」と親切心から答える光景もよく見られます。
しかし、この「視聴者同士の会話」は、多くの配信でマナー違反とされています。
配信の主役はあくまで配信者であり、コメント欄は配信者と視聴者がコミュニケーションを取る場所だからです。
視聴者同士の会話がエスカレートすると、配信とは無関係な話題で盛り上がったり、最悪の場合、言い争いに発展したりすることもあります。
コメント欄の治安を悪化させるきっかけになりかねない、という意味でも、「今何してるの?」という質問は望ましくないとされています。
コメントしてしまう側の心理とは?
では、なぜこのコメントをしてしまうのでしょうか。
おそらく、コメントする人の大半に悪気はなく、純粋な疑問から質問しています。
その背景にあるのは、単なる「言葉足らず」や「質問の仕方の問題」であることが多いです。
例えば、「APEX」をプレイしているのは分かった上で、
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「これはランクマッチなの?それともカジュアル?」
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「何かの大会に出場しているの?」
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「誰かとコラボしているの?」
といった、より具体的な情報を知りたいのかもしれません。
しかし、その詳細な疑問をうまく言葉にできず、「今何してるの?」という漠然とした質問に集約してしまっているのです。
これは配信コメントに限らず、日常のコミュニケーションでも「何を聞きたいのか、相手に伝わるように質問するのが苦手」という人に見られる傾向かもしれません。
配信者側の対処法
もしあなたが配信者で、このコメントに頻繁に悩まされているなら、どう対処すれば良いでしょうか。
相手に悪気がない以上、配信中に名指しで注意するのは雰囲気を悪くするだけなので得策ではありません。
そこで、以下のような対策が有効です。
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配信タイトルに具体的な内容を記載する
「APEXでプラチナ耐久!」や「マックの新商品”サムライマック”最速食レポ!」のように、何をしている配信なのかをタイトルで明確に示しましょう。これだけで、多くの質問を防ぐことができます。 -
それでも来る質問はスルー(無視)する
タイトルに明記しているにも関わらず質問してくる場合は、残念ながらそのコメントに丁寧に対応する必要はないでしょう。変に話題に取り上げると、同じような質問を助長しかねません。思い切ってスルーするのが最も賢明な対処法です。
「今何してるの?」でBANされる可能性は?
このコメントをしたからといって、即座にブロックされたり、チャンネルからBAN(追放)されたりする可能性は低いでしょう。
しかし、前述の通り、このコメントはコメント欄の治安を乱すきっかけになり得ます。
配信者がコメント欄の秩序を重視している場合、「問題の芽は早めに摘んでおく」という判断から、何度も繰り返すユーザーをブロックする可能性は十分に考えられます。
お互いが気持ちよく配信を楽しむために、少しだけ相手の立場を想像してみることが大切です。