Vtuberやストリーマーの配信を観ていると、チャット欄に「その敵はアイテム使って倒して!」「その武器強化した方がいいよ!」といったコメントが流れてくるのをよく見かけませんか?
このような「指示コメント」は、配信という文化が生まれた当初から存在し、今なお多くの配信で後を絶ちません。
指示コメントとは?
指示コメントとは、文字通り配信者に対して「ああしろ、こうしろ」と命令するようなコメントのことです。
しかし、意外と多くの視聴者が「これは指示ではなく、あくまでアドバイスをしているだけ」だと考えているケースが見受けられます。
例えば、「その武器は強化した方がいいよ!」というコメント。
一見、優しくアドバイスしているように聞こえるかもしれませんが、これも立派な「指示コメント」です。
もしあなたが「こういうコメントをアドバイスだと思ってしまう…」と感じたなら、それは「指示厨」の素質があるかもしれません。
もちろん、配信者が「この武器って強化したほうがいいのかな?」と自ら質問している状況で、「強化した方がいいよ!」と答えるのはアドバイスとして適切です。
しかし、配信者がそのような質問をしていないにも関わらず、一方的に「その武器は強化した方がいい」とコメントするのは、配信者の意図しない行動を促す「指示」となってしまうのです。
指示コメントを減らすには?
その理由は、先ほども触れたように、指示コメントをしてしまう視聴者の多くが、自分が指示をしているという自覚がないことにあります。
彼らは、あくまで「善意でアドバイスをしている」と思い込んでいるため、どんなに注意されても「自分はやっていないから関係ない」と考えてしまい、行動を改めないのです。
その方法は、「具体的に何が指示コメントにあたるのか」を視聴者に明確に示してあげることです。
ただ漠然と「指示コメントはダメだよ」と注意するだけでは、効果は薄いでしょう。
大切なのは、「『~~しないの?』や『~~した方が良いよ』といったコメントは、配信者さんの意図しない行動を促す可能性があるため、控えていただけますようお願いします」のように、具体例を挙げて説明することです。
もし、このような注意喚起を固定コメントなどで表示しておけば、指示コメントは激減するはずです。
「~~しないの?」といったコメントは、指示コメントだと自覚していない人が使いがちなもの。
それを具体的に示すことは、非常に効果的です。
さらに、ご自身が「こういう指示コメントは嫌だな」と感じたものを追加していくことで、より効果的なルールを作ることができるでしょう。
まとめ
指示コメントが減らない根本的な原因は、それを「指示」だと認識せずにコメントしてしまう視聴者が多いことにあります。
だからこそ、配信者側が「具体的にどのようなコメントが指示コメントにあたるのか」を丁寧に示し、共有していくことが、より健全で楽しい配信空間を作るために不可欠なのです。