「人気順」にしているのに、なぜか「いいね(Good)」がほとんどないコメントや、0回のコメントが一番上に表示されてモヤモヤすることはありませんか?
実はこれ、バグではなくYouTubeの複雑な評価システムが関係しています。
設定で直せる?コメント並び順の現状と対処法
結論からお伝えすると、残念ながらユーザー側の設定で「純粋にいいねが多い順(数順)」だけに並べ替える機能は現在実装されていません。
YouTubeの「人気順(トップ)」という並び替え機能は、単純な「いいねの数」のランキングではなく、YouTube独自の複雑な計算式によって決められています。そのため、設定画面でスイッチを切り替えて直すことはできません。
しかし、ストレスを減らすための自衛策はあります。
- 「新しい順」に切り替える: 一時的に時系列順にすることで、固定された不可解な上位コメントを視界から外すことができます。
- Chrome拡張機能などを探す(PCのみ): PC版であれば、サードパーティ製のツールでコメントをフィルタリングできる場合がありますが、スマホアプリでは難しいのが現状です。
- ミュート・ブロック機能を活用する: 不快なコメントをするユーザーをブロックすれば、その人のコメントはあなたの画面から消えます。
現状ではシステムが自動選出した順序が表示されてしまう仕様のため、「自分が見たくないものは物理的に遮断する(ブロック等)」という対策が最も確実です。
なぜ「いいね」が少ないコメントが上位に来るのか
ここが最も誤解を招きやすいポイントですが、YouTubeにおける「人気順(Top comments)」は、「高評価(Good)の数」だけで決まっているわけではありません。
あなたが悪いわけでもバグでもなく、YouTubeのアルゴリズムが「複数の指標を組み合わせた総合スコア」で順位を決めているために起こる現象です。
1. 「Good」と「Bad(非公開)」の比率とバランス
これが非常に大きな要因です。コメント欄には「低評価(Bad)」ボタンがありますよね。今は数が表示されませんが、システム内部では確実にカウントされています。
アルゴリズムは、単なるGoodの数ではなく、「GoodとBadの比率(信頼度)」を見ていると言われています。
- 例A: Goodが100個あるが、Badも50個押されているコメント
- 例B: Goodは5個しかないが、Badは0個のコメント
この場合、システムによっては「例B」の方を「否定的な意見が少ない、質の高いコメント」と判断し、上位に表示することがあります。
表面上の数字(Good数)だけを見ている私たちには「なんで5個の方が上なの?」と見えますが、裏側の計算式では理にかなっているケースがあるのです。
2. 返信の多さが「熱量」と判定される
アンチコメントが上位に来てしまう原因の多くがこれです。不快なコメントには、多くの人が「それは違う」と反論(返信)をします。
システム側は機械的に「このコメントは多くの議論を生んでいる=注目度が高い」と判断してしまいます。その結果、いいねが0でも返信が10件あれば「エンゲージメントが高い」と誤認され、上位に押し上げられてしまうのです。
3. 「新鮮さ」への優遇措置
投稿されたばかりのコメントは、まだ評価が定まっていません。古い「高いいね」コメントばかりを固定すると、新しいコメントが埋もれてしまいます。
そのため、アルゴリズムは「新しいコメントを一時的に上位に表示し、ユーザーの反応をテストする」という挙動をとります。これにより、いいねが少ない新しいコメントが、数千いいねのコメントの上に割り込んでくる現象が発生します。
つまり、あなたが目にしている並び順は、「隠れたBad数との比率」や「議論の活発さ」をシステムが複雑に計算した結果なのです。
まとめ
- 「人気順」はいいね数だけでなく、「隠されたBad数との比率」や「返信数」も加味された独自のスコアで決まっています。
- いいねが多くてもBadも多ければ順位が下がり、逆にいいねが少なくてもBadがゼロなら「質が高い」と判定されて上位に来ることがあります。
「直せない仕様」である以上、まともに受け止めてイライラする必要はありません。システム的な背景(裏側の数値)を理解して、「AIが計算した結果、たまたま上に来たんだな」と割り切ることで、より快適に動画を楽しんでいきましょう。