【Vtuber】「切り抜き動画」の編集手順を解説!作業時間はどれくらいで完成させるの?【YouTube】

切り抜き動画は、今やYouTubeやTikTokで大人気のコンテンツジャンルです。

初期投資も少なく、誰でも気軽に始められるのが魅力ですが、いざ作ろうとすると「どんな手順でやればいいの?」と手が止まってしまいますよね。

 

この記事では、全くの初心者でも、ゼロから切り抜き動画を完成させ、投稿するまでの一連の流れを9つのステップに分けて徹底的に解説します。

切り抜き動画作成の全手順【9ステップ】

早速、全体像を見ていきましょう。動画制作と聞くと難しそうですが、一つ一つの作業は意外とシンプルです。

  1. 切り抜きの可否を確認する

  2. 元動画をダウンロードする

  3. シーンを探し、大まかにカット(ラフカット)

  4. 間を詰めるなど、細かくカット(本編集)

  5. 文字起こしとテロップ入れ

  6. 装飾・演出(テロップ、エフェクト、効果音、BGM)

  7. サムネイルを作る

  8. 最終チェックと書き出し

  9. 投稿(タイトル、概要欄、タグ設定)

この9つのステップを順番にこなしていけば、誰でも動画を完成させることができます。

それでは、各ステップを詳しく見ていきましょう。

 

STEP1:切り抜きの可否を確認する

編集作業に入る前に、絶対に、絶対にやらなければいけない最も重要なステップです。

それは「あなたが切り抜きたいと思っている配信者の動画が、切り抜きを許可しているか確認すること」です。

これを怠ると、著作権侵害で動画を削除されたり、最悪の場合チャンネルが停止されたりする可能性があります。

何より、あなたが応援したいはずの配信者本人に多大な迷惑をかけてしまいます。

 

 

【確認方法】は以下の通りです。

  • YouTubeの概要欄を見る: 多くの配信者は、切り抜きに関するルール(ガイドライン)を動画の概要欄やチャンネルの概要ページに記載しています。

  • 本人のSNS(Xなど)を確認する: 配信告知ポストで「この配信は切り抜きNGです」と書いてあることがあります。

  • 公式ウェブサイトやファンコミュニティを見る: 事務所に所属している方であれば、公式サイトにルールが明記されていることもあります。

また、ガイドラインには「収益化の可否」「使用してはいけないコンテンツ」「必ず記載すべき元動画のURL」などが書かれています。

一言一句、しっかりと読み込み、ルールを絶対に守りましょう。

 

もし明確なガイドラインが見つからない場合は「黙認」されている状態かもしれませんが、これは「いつ禁止になってもおかしくない」不安定な状態です。

トラブルを避けるためにも、明確に許可されている配信者の動画を選ぶのが最も安全です。

リスペクトの気持ちを忘れずに、感謝の心を持って活動することが、切り抜きチャンネルを長く続ける一番の秘訣です。

 

 

HIKAWA
ガイドラインで切り抜きがOKされていても、配信ごとで切り抜きNGになっていることがあります。

 

例えば、「歌枠」や「しんみりとした内容の雑談配信」は切り抜き禁止である可能性が高いです。

「いつも切り抜きOKだから~」と慢心せず、Xの告知ポストなどは毎回ちゃんと確認しましょう!

 

 

STEP2:動画をダウンロードする

切り抜きの許可が確認できたら、次は元となる動画素材を手に入れましょう。

編集ソフトで作業するためには、YouTube上にある動画を自分のパソコンにダウンロードする必要があります。

長時間の配信動画をまるごとダウンロードすることになるので、PCのストレージ容量には余裕を持たせておきましょう。

画質は、編集のしやすさや完成した動画の見栄えを考えると、できるだけ高画質(1080pなど)でダウンロードするのがおすすめです。

 

※動画のダウンロードには専用のツールやウェブサイトを利用するのが一般的です。「YouTube 動画 ダウンロード」などで検索すると様々な方法が見つかりますが、利用規約や安全性などをよく確認し、自己責任の上で利用してください。

 

 

STEP3:切り抜きシーンを探し、大まかにカット(ラフカット)

素材の準備ができたら、いよいよ編集作業のスタートです!まずは動画編集ソフトにダウンロードした動画ファイルを取り込みましょう。

何時間もある元動画の中から、面白いシーンや見どころを探すのは宝探しのような作業です。

  1. 見どころを探す
    元動画を再生しながら、「ここだ!」と思うシーンを探します。面白いトーク、白熱したゲームシーン、感動的な場面など、視聴者が「見たい」と思うであろう箇所を見つけ出しましょう。コメント欄のタイムスタンプも非常に参考になります。

  2. 大まかにカットする
    切り抜きたいシーンを見つけたら、その部分の「少し前から少し後まで」をざっくりと切り出して残し、それ以外の不要な部分を大胆に削除していきます。この段階では、細かい調整は一切不要です。「だいたいこの辺り」でカットしていきましょう。

この「ラフカット」の目的は、編集する範囲を絞り込み、後の作業を効率化することです。

数時間の動画が数分になるだけで、精神的にもかなり楽になりますよ。

 

 

STEP4:間をカットしたり、細かくカット(本編集)

ラフカットで切り出した素材を、さらに磨き上げていく工程です。

ここで重要になるのが「テンポ感」。

視聴者を飽きさせず、最後まで見てもらうための非常に重要な作業です。

 

  • 無言の間をカット: 会話と会話の間にある、意味のない無言の時間をカットします。これにより、会話のテンポが格段に良くなり、サクサクと見やすい動画になります。

  • 「あー」「えーっと」をカット: いわゆる「フィラー」と呼ばれる口癖をカットすることで、話の内容がスムーズに頭に入ってきやすくなります。

  • 言葉の重複をカット: 同じことを繰り返している部分などをカットし、情報を整理します。

 

ただし、何でもかんでもカットすれば良いというわけではありません。 

面白い「間」や、タメを作っている部分までカットしてしまうと、元の動画の面白さが損なわれてしまいます。

 

「ツッコミ後の”しーんとなっているシーンも面白い”」とかよくあります。

これを、編集ソフトのAI機能でズバズバカットしてしまうと、あえて余韻を残しておいた方がいい場面でもバッサリカットしてしまい、人間が見ると逆に違和感のあるシーンが生まれることが多々あります。

このカット編集は手作業でやった方が良いでしょう。

 

元の配信の雰囲気を壊さないよう、どこを残し、どこをカットするか、センスが問われる部分でもあります。

この作業を丁寧に行うことで、動画のクオリティ、ひいては視聴者の満足度(視聴維持率)が大きく向上します。

 

 

STEP5:文字起こし、テロップ入れ

次は、動画にテロップ(字幕)を入れていく作業です。

今や切り抜き動画にテロップは必須と言っても過言ではありません。

 

このSTEP5でのポイントは、「装飾は一切考えず、ひたすら文字を打ち込むことに集中する」ことです。

デザインを考えながら文字起こしをすると、非常に効率が悪くなります。

まずは動画の最初から最後まで、話している言葉をテキストとして配置していくことだけに全力を注ぎましょう。

 

最近では「Vrew」などのAIが自動で文字起こしをしてくれる無料ツールもあります。

精度は100%ではありませんが、手作業で一から打ち込むより遥かに時間を短縮できるので、ぜひ活用してみてください。

 

 

STEP6:テロップの装飾、エフェクト、効果音やBGM入れ

無味乾燥だった動画に、命を吹き込んでいく楽しい工程です。

動画の「面白さ」や「分かりやすさ」を格段に引き上げましょう。

 

  • テロップの装飾:

    • フォント: 見やすく、動画の雰囲気に合ったフォントを選びましょう。

    • 色・縁取り: 背景色に負けないよう、文字に縁取りをつけたり、話者ごとに色分けしたりすると非常に見やすくなります。

    • 座布団: テロップの後ろに背景色(座布団)を敷くと、どんな映像の上でも可読性が確保できます。

テロップの装飾は、他の人が作った切り抜き動画や、テレビ番組のテロップをマネすると良いでしょう。

完成されたテロップは、シャドウの付け方などがしっかり考えられています。

一からテロップの装飾を考えるより、先人の知恵を借りた方が効率的ですし、実際に読みやすいテロップが出来上がります。

 

 

  • エフェクト:

    • ズーム: 強調したい発言の際に、話者の顔をゆっくりズームさせるといった演出が効果的です。

    • 画面の揺れ: ツッコミの場面などで画面を少し揺らすと、面白さが倍増します。

エフェクトはあまり入れすぎないようにしましょう。

入れすぎると見ていて疲れてしまい、視聴者が離脱しやすくなってしまいます。

 

これもテレビ番組をよく見てほしいのですが、画面やテロップへのエフェクトってあまりつけていないです。

エフェクトは本当に重要なシーン以外ではつけない方が懸命です。

 

 

  • 効果音・BGM:

    • 効果音: 「ピコーン!」「ドーン!」といった効果音をツッコミや驚きの場面で入れると、視聴覚的に楽しめます。

    • BGM: 動画全体の雰囲気を決める重要な要素です。会話を邪魔しない音量で、雰囲気に合ったBGMを流しましょう。

    • 音素材は必ず著作権フリーのものを使いましょう。「効果音ラボ」「DOVA-SYNDROME」などのサイトが有名です。

効果音やBGMもつけすぎ注意です!

私の場合、音量は「聞こえるか?」くらいにしています。

 

この作業工程は「凝りすぎない」ことが作業効率を上げる最も重要なポイントです。

「つけすぎるのは良くない」と意識し、こだわりすぎないようにしましょう。

 

 

STEP7:サムネイル作り

動画のクリック率を左右する、最も重要なパーツの一つが「サムネイル」です。

どんなに面白い動画を作っても、サムネイルが魅力的でなければクリックしてもらえません。

 

【クリックされるサムネイルのポイント】

  • 内容が一目でわかる: サムネイルを見ただけで「どんな動画なんだろう?」と興味を引くようにします。配信者の面白い表情のキャプチャなどが効果的です。

  • インパクトのある文字: 「●●●も驚いた!」といった煽り文句や、動画内のパワーワードを大きく配置します。

  • 視認性の高いデザイン: スマホの小さい画面で見られることを意識し、文字は大きく、色はハッキリとさせ、ごちゃごちゃさせないようにしましょう。

サムネイルを作る時も、他の人が作った切り抜き動画のサムネイルを真似しながら作るのがオススメです。

他の人のサムネイルをダウンロードし、それを画像編集ソフトに貼り付ける、あとはその上にテキスト等を配置して同じ構図で作る。

これで、最低限のセンスを持ったサムネイルを作ることが出来ます!

 

 

STEP8:誤字脱字チェック。書き出し

一旦サムネイルを作って、動画のことをちょっと忘れたら…いよいよ最終工程です。

投稿する前に、必ず動画全体を見直しましょう。

あえてサムネイル作りを挟むことで、改めて見たときに誤字脱字に気づけます。

 

【最終チェック項目】

  • テロップの誤字脱字はないか?

  • 音声にノイズが入っていないか?音ズレはないか?

  • BGMと会話の音量バランスは適切か?

  • エフェクトやカットが不自然な箇所はないか?

一度、視聴者になったつもりで最初から最後まで通しで再生し、違和感がないかを確認します。

問題がなければ、いよいよ動画ファイルとして書き出しします。

書き出しの際は、投稿するプラットフォーム(YouTube, TikTokなど)に合わせた設定を選びましょう。

よく分からなければ、編集ソフトにある「YouTube 1080p」のようなプリセットを選んでおけばまず間違いありません。

 

そして、書き出した後の動画もちゃんとチェックしましょう。

書き出しがミスっていて「8分の動画がなぜか12分になっていた!」なんてこともよくあります。

 

 

STEP9:投稿、タイトルやタグをしっかり入れる

完成した動画を、世界に向けて発信しましょう。

ただアップロードするだけでは、多くの人に見てもらうことはできません。

 

動画を見つけてもらうための「最後の仕上げ」が重要です。

  • タイトル
    動画の内容が分かり、かつクリックしたくなるような魅力的なタイトルをつけましょう。検索されそうなキーワード(配信者名、ゲーム名、トークのテーマなど)を入れるのが基本です。

  • 概要欄
    元動画のURLと配信者のチャンネルへのリンクは、感謝と敬意を込めて必ず記載しましょう。 これは切り抜き活動における絶対的なマナーです。

  • タグ(ハッシュタグ)
     動画に関連するキーワードをできるだけ多く設定します。これにより、YouTubeのアルゴリズムが「この動画はこういう内容なんだな」と認識し、興味のありそうな視聴者におすすめしてくれるようになります。(例:#配信者名, #切り抜き, #VTuber, #ゲーム名 など)

これらの設定をサボらずしっかり行うことで、あなたの動画がより多くの人に届く可能性が高まります。

 

 

まとめ

以上が、切り抜き動画を作成し、投稿するまでの全9ステップです。

一見すると工程が多くて大変そうに感じるかもしれませんが、一つ一つの作業を分解して丁寧に進めていけば、誰でも必ず動画を完成させることができます。

元動画2時間、完成動画10分、だった場合。

これらの作業を3~4時間で終わらせられるようになると一人前だと思います!

 

私は、これらの作業の一部をAIにまかせているため、AIの調子が良いと2時間で作業を終わらせることもあります。