「深夜番組の放送時間が、金曜25:30」
「バーの営業時間が27:00まで」
こんな表記を見て、「25時って、いったい何時なの…?」と混乱した経験はありませんか?
私たちの時計は24時までしかないのに、なぜこのような不思議な時間の書き方が存在するのでしょうか。
この記事では、「25時」や「27時」といった表記が実際には何曜日の何時を指すのか、そしてなぜこのような表記が使われるのかという理由まで、分かりやすく解説します。
「25時」は翌日の「午前1時」
さっそく結論からお伝えします。
24時を過ぎた時間は、次の曜日の午前中を指します。
- 25時 = 翌日の午前1時
- 26時 = 翌日の午前2時
- 27時 = 翌日の午前3時
計算方法はとてもシンプルで、表示されている時間から24を引くだけです。
例えば、「月曜25時」と書かれていた場合、それは「火曜日の午前1時」のことになります。
なぜわざわざ「25時」と表記するの?
では、なぜわざわざ分かりにくい表記をするのでしょうか?
それには、私たちの生活感覚に合わせた、意外と合理的な理由があるのです。
理由1:人の「1日の感覚」に合わせるため
多くの人にとって、「1日」の区切りは「朝起きてから、夜寝るまで」ですよね。
深夜0時を過ぎても、感覚的にはまだ「今日の夜の続き」と感じていることがほとんどだと思います。
例えば、友人と金曜の夜から遊んでいて、気づけば土曜の午前1時になっていたとします。
このとき、「土曜の早朝まで遊んだ」と言うよりは「金曜の深夜まで遊んだ」と表現する方がしっくりきませんか?
テレビ番組もこれと同じで、「金曜25時」と表記することで、「金曜の夜から続く深夜番組なんだな」と直感的に理解できるようにしています。
「土曜午前1時」と書くよりも、視聴者が混乱しないための工夫なのです。
理由2:スケジュール管理がしやすいため
テレビ局や深夜営業のお店では、1日のスケジュールを「その日の朝から、翌日の明け方まで」で一括りに管理しています。
もし24時間表記にすると、日付をまたぐ番組の管理が少し複雑になります。
<通常の24時間表記の場合>
- 月曜 23:00〜:番組A
- 火曜 00:00〜:番組B
- 火曜 01:00〜:番組C
<30時間表記の場合>
- 月曜 23:00〜:番組A
- 月曜 24:00〜:番組B
- 月曜 25:00〜:番組C
後者の方が、すべて「月曜日のプログラム」としてスッキリまとまっており、制作側も視聴者側も1日の流れとして捉えやすくなります。
具体例で完全にマスターしよう!
最後に、全曜日の具体例を見ていきましょう。
これでもう迷うことはありません!
- 月曜25時 は → 火曜 午前1時
- 火曜25時 は → 水曜 午前1時
- 水曜25時 は → 木曜 午前1時
- 木曜25時 は → 金曜 午前1時
- 金曜25時 は → 土曜 午前1時
- 土曜25時 は → 日曜 午前1時
- 日曜25時 は → 月曜 午前1時
どの曜日でも、「曜日が一つ進む」と覚えておけば完璧です。
まとめ
「25時」という一見すると不思議な時間は、私たちの生活感覚に寄り添った、とても便利な表記方法でした。
「24を引いて、曜日を1つ進める」
このルールさえ覚えておけば、もう深夜の番組表やお店の営業時間を見て戸惑うことはありません。
これからは自信を持って時間を読み解いて、深夜のコンテンツを存分に楽しんでください!