「にじさんじライバーになりたい!」
昔も今も、たくさんの人が抱く夢ですよね。
でも、その夢へのルートが最近大きく変わったことに、皆さんはお気づきでしょうか?
少し前にじさんじが好きになった人は知らないかもしれませんが、昔は「常設オーディション」っていうのがあって、配信経験者とか面白いスキルを持った人がいきなりデビューする道があったんです。
今をときめくライバーさんたちも、多くがそのルート出身です。
でも、今はその常設オーディションがなくなって、公式サイトで募集してるのは「バーチャル・タレント・アカデミー(VTA)」だけ。
つまり、事実上、VTAに入らないとにじさんじライバーにはなれないってことなんです。
なぜVTAを経ないとデビューできなくなったのか?その理由を解説していきます。
デビュー直後からプロ級!「クオリティの底上げ」がヤバい
まず一つ目の理由。
これはシンプルに、デビューするライバーのクオリティを、最初からめちゃくちゃ高いレベルで安定させるためです。
最近デビューしたVTA出身のユニット、例えばVOLTACTIONとかIdiosとか、デビュー配信から見て「え、この人たち本当に新人?」って思いませんでしたか?
配信はスムーズだし、トークは面白いし、同期との連携もバッチリ。
これって、VTAでしっかり「基礎」を叩き込まれてるからなんですよね。
今の時代、新人ライバーに求められるレベルって、ぶっちゃけめちゃくちゃ高いんです。
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配信の基本スキル、わかってて当たり前だよね?
「OBSの使い方が…」「マイクの音が…」なんてトラブルで配信を止めちゃうのは、もう許されない空気感。VTAでは、そういう技術的な基礎から、トークの組み立て方、企画の考え方まで、プロとして活動するための土台をしっかり作ってくれるわけです。
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“にじさんじっぽさ”って、あるじゃん?
にじさんじには、言葉で説明しにくい独特の「文化」や「空気」がありますよね。先輩との絡み方とか、ファンとの距離感とか。そういうのって、外から見てるだけじゃなかなかわからない。VTAっていう学校みたいな場所で、その「にじさんじのノリ」を肌で感じて学べるのは、デビュー後の活動をスムーズにする上でめちゃくちゃデカいと思います。
もう「デビューしてから成長を見守る」というよりは、「デビューした瞬間から最高のエンタメを届ける」のが当たり前の時代。
VTAは、そのための最強のブートキャンプってわけです。
「ヤバいヤツ」を弾くための最終試験
さて、ここからが本題。VTAが担う役割で、もしかしたら一番重要かもしれないのがこれ。
ある人が言った「VTAって、“ヤバいヤツ”をちゃんと見抜くための期間だよね」という言葉。
これ、マジで核心を突いてると思うんです。
ANYCOLOR社は今や超巨大な上場企業。
たった一人のライバーがやらかしちゃうだけで、会社全体のブランドイメージが傷ついて、他のライバーさんたちの努力まで水の泡…なんてことになりかねません。
だからこそ、デビュー前のフィルタリングが死ぬほど重要なんです。
じゃあ、VTAがどうやって「ヤバいヤツ」を見抜くのか?
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面接じゃ“猫”は剥がせない
オーディションの面接なんて、誰だって良い子ちゃんを演じますよね(笑)。でもVTAに入って、数ヶ月から1年くらいレッスンとか共同作業をやってると、だんだん「素」が出てくる。ストレスが掛かった時の態度とか、他人への接し方とか、そういうところで人間性って見えてくるじゃないですか。運営は、その期間で「この人は本当に信頼できるか?」をじーっくり見てるはずです。
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コンプラ意識、口だけじゃない?
「コンプラ守ります!」って言うのは簡単。でも、それを生配信中とか、友達と話してる気の緩んだ時でも本当に実践できるかって、全然別の話。VTAでは、コンプラ研修をしっかりやった上で、「じゃあ、本当にできるか見せてもらおうか」っていう実践テストが行われてるようなものなんです。ここで意識が低い人は、残念ながらサヨウナラ、と。
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VTA生であること自体が「情報管理テスト」
これ、結構エグいけど賢いなと思うのが、「VTAにいること自体を外部に漏らさない」っていうルール。友達に自慢したくなったり、SNSの裏アカでついポロッと…なんてやっちゃう人は、情報管理が甘いってこと。デビューしたらもっとヤバい情報を扱うことになるんだから、そんな人はライバー失格。VTAの期間そのものが、ライバー適性を測るための長〜い卒業試験になってるんです。
僕らが安心して推し活できるのも、こういう厳しいチェック機能が裏でしっかり働いてくれているおかげなのかもしれませんね。
デビュー成功率100%へ!超合理的な「デビュー戦略」
VTAは、ただ守りを固めるだけの場所じゃありません。
デビュー後の成功率をグッと引き上げるための、めちゃくちゃ「攻め」のシステムでもあるんです。
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最強の同期ユニット、ここで作られます
VTAで長い時間を一緒に過ごす中で、運営は「この子とこの子は相性良さそうだな」「この5人で組んだら化学反応起きるかも!」っていうのを見極められるわけです。だから、VTA出身ユニットってデビュー直後からあんなに仲が良くて、てぇてぇ絡みが見られるんですね。いきなり集められたメンバーじゃ、あの空気感はなかなか出せません。
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デビュー前からファンがいる「青田買い」状態
VTA生って、たまに活動の様子が公開されたりしますよね。あれ、僕らリスナーからしたら「未来のスターを先取りで応援できる!」っていう楽しみがあるし、本人たちからすれば、デビュー前からファンを獲得できるチャンス。だから、いざデビュー!ってなった時に、全くの無名からじゃなくて、ある程度のファンが見守る中でのロケットスタートが切れるんです。これ、めちゃくちゃ賢いやり方だと思いませんか?
つまりVTAは、ライバーのクオリティを上げ、リスクを減らし、さらにはデビュー後の成功までデザインする、超万能な育成&マーケティング機関ってことなんです。
まとめ
というわけで、にじさんじがVTA一本に絞った理由を考察してみました。
昔みたいに、どんな人が飛び出すかわからない「ガチャ感」のあった常設オーディションがなくなったのを寂しく思う気持ちも、正直ちょっとだけあります。
でも、会社が大きくなって、守るべきものが増えた今、「クオリティを保証し、リスクを徹底的に排除し、戦略的に成功させる」というVTAのシステムは、企業として当然の、そしてめちゃくちゃクレバーな選択なんだと思います。
僕らがこうして毎日安心してにじさんじの配信を楽しんで、心から「推せる!」って思えるのも、このVTAっていう強力な土台があるからなのかもしれませんね。